2006年11月15日

スティル・ライフ:池澤夏樹


スティル・ライフ (中公文庫)

スティル・ライフ (中公文庫)

  • 作者: 池澤 夏樹
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1991/12
  • メディア: 文庫





<あらすじ>
バイト中に、ぼくがある失敗をしたことから会話を交わすようになった、佐々井。
自分のことは多くは語らないけれど、彼の話す、宇宙や微粒子の話に、いつも引き込まれた。
ある日、彼は、ぼくに秘密を打ち明ける。
けっして小さくはない秘密。
それから、僕は佐々井のために、あることの片棒を担ぐことに・・・。



第98回芥川賞受賞作。

水の入ったグラスでチェレンコフ光を見るくらいの偶然と運で、出会った二人が、人生という長い時間の、ある一瞬を過ごした、そんな物語。

チェレンコフ光が見えるかもしれないと、バーの片隅でウィスキーを片手に、水の入ったグラスを見つめる。
宇宙から降ってくる微粒子が、水の原子核と衝突して、生まれる光、そう説明しながら、一万年に一回くらいの確率だけどと、つけたす。
寡黙な佐々井は、そんなぼくのしらない宇宙のことを、語る。
染色工場でのアルバイト中、大失敗をしたぼくをかばってくれたのが佐々井で、そのお礼も兼ねて飲みに誘った。
それから、始まる、ぼくたちの関係。
おだやかで、静かに、季節は変わる。
そして、佐々井は、過去を打ち明けてくれた。
その過去を清算するために、佐々井とぼくは、行動を起こす。


はっきり言って、なにもないです(笑)
強いて言えば、佐々井の抱えている、過去くらい。
それぐらい、淡々と静かに物語は進んでいき、きれいに幕がおりてくる。 
ただただ、作品の中に溢れる何とも言えない空気に、微萌え・・・。
ごめんなさい、きっとそんな作品じゃないはずなんだけど(笑)

posted by 棗 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 萌え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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