2012年06月15日

君の隣で見えるもの:栗城偲


<あらすじ>
とある事情で高校を停学になった郁斗は、一足早く迎えた夏休みをひとり母の実家へ送り込まれることになった。電車は少なくコンビニは遠く、訛りのきつい言葉が飛び交う東北の田舎町は、郁斗にとって心細くよるべなき場所。そこで郁斗をあたたかく迎えてくれたのは、一つ年下の広大だった。長身の頼れる男に成長していた従弟に、郁斗はだんだん惹かれていくが…?優しく切ない、青春エモーショナル・ロマンス。


ビバ、年下攻め!


現在住んでる所から4時間の場所、数少ない公共交通機関、移動手段をもたない高校生には異国にも思える場所かもしれない。
しかも、方言がキツすぎて、言葉がわからないときたら、気分は異邦人。
郁斗の学校停学に関わる事情は、恋愛に絡むごたごたなんだけど、自らの性的嗜好に悩んでたいたころはじめてできた恋人に夢中になって、イロイロ…。
恋人だと思ってた人との関係、停学にいたるまでの様々な問題。
そんなモノから逃れたいと思ってたときに降って湧いた、片道四時間の田舎への旅。
様々な問題をリセットするには、物理的な距離をとるというのは、いい方法なのかもしれない。
薄々気付いてた、恋人との関係が、”恋人”ではなかったのではないかという事実。
もともと郁斗は、自分が思ってることを口にするのができなくて、相手にこんなこと言ったら嫌われるんじゃないか、変に思われるんじゃないか、そう考えて何も言えなくなってしまう。
自分が思ってること感じてることを飲み込んでしまう。
その裏に、自分に対して自信がなくて、どうせ自分なんて…と思ってる所がちょっとある。
そんな郁斗に対して、広大は思ったこと感じたことはどんどん口にする、かなり本気で郁斗にぶつかってくる。
彼は…そのまんまの人。
郁斗の元彼みたいに、自分の本当の気持ちをがっちり隠して、口ではなんとでも耳障りのいい言葉囁けてしまう、そんなズルイ人とは全然違う。
嘘はないんです。
ただ、自分の本当の気持ちは隠しますけど。
郁斗みたいに恋愛に不安を感じてしまうタイプには、広大みたいな直球勝負の子はぴったり。
自分を都合のいい存在として扱うことのない広大にめちゃくちゃに愛されたらいいよ。
しかし、時々いらん嫉妬なんかして、勝手に拗ねてる広大が実に年下攻っぽい感じでカワイイ。
posted by 棗 at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>栗城偲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック