2012年05月09日

愛がない:成瀬かの


<あらすじ>
クリスマスイヴの夜、白井雅志は地味で気弱な同僚の槙野達哉に告白された。ゲイではない白井は当然拒否したが、数日後、酔い潰れた達哉を好奇心から抱いてしまう。だが最高のセックスの後、達哉は血だらけになっていた。罪悪感のあまりお付き合いを決意した白井だったが、従順な達哉をいじめ可愛がる事に次第にはまっていく。一方、白井に夢中だったはずの達哉は、なぜか冷めた態度を見せるようになり――。


最近、こういう身勝手な攻がでてくるBL多いなあ…。
というか、たまたまそういう話を読んでるだけなのかな?
こういう男は嫌いだと言いつつ、よく読んでる矛盾。



最初、あらすじ読んだ時に、ある復讐のために、相手をその気にさせておいて、相手が本気になった時に手酷く振ってしまう…的な話かと思っていて、読むのを随分躊躇しました。
そしたら、全然違いました(笑)
ただ単に、想いがどこまでもすれ違ってるカップル…というだけ。
二人とも、言葉が足りてない。
本当にどうしようもなく、足りてない。
…何も言わなくても気持ちが100%相手に伝わるだなんて、どんな幻想いだいてるんですか!
攻の白井に至っては、もう救いようがないほどのダメっぷりで、受の槙野の一番最初の告白だけが、唯一気持ちを言葉にしたもの。
まあ、そのあとは、お互い変な意地があって、カラダの関係はあっても気持ちはすれ違う。
あげく、同じ会社にいながらも、完全に気持ちがすれ違う。
…お互い、お互いのことが好きなのに。
なぜこうなる?ってくらい上手く行きません。
白井はそもそもモテるし、仕事もできるし、イケメンだし、まあパーフェクトな男ではあるんですが、いかんせんそんな男だからこそプライドなんかあったりして、自分が同性に惚れてしまったという事実を長いコト受け入れられません。
だからこそ、言動にそういう部分が出てきてしまって、槙野を好きだって気持ちより、自分の気持ちを隠す方に一生懸命になってるだけに、槙野には白井の気持ちがどうしたってわからない。
自分は特別な存在じゃない、セフレだと思い込んでる。
最初こそ、槙野は告白したけれど、白井のその後の態度に傷ついて、白井のことをあきらめられないならいっそ傷つかないような関係になればいいと、表向き割り切った関係を作ってしまう。
お互い、自分の思いとは全然違う態度を相手に示してしまうものだから、ますます悪循環に陥った揚げ句、迂闊過ぎる白井は知らないところで一人の女心をすっかり弄んでいたことに…。
それが元で、槙野とはますます疎遠…。
ナニこの二人は!と言いたくなるほどの遠回りですよ。
今日日、学生でもこんなに焦れったいことしないよとか思うんですけど、やはりオトナ故の難しさか…。
恋愛にプライド持ちだすようでは、白井もまだまだだなあと思うんですが、この人、上手くいってからは隠す気ゼロです(笑)変わり過ぎ。
とはいえ、私は受ちゃんにベタボレの攻は大好きだ。

最後に、白井に振られてしまった気の毒な女性の視点で、その後の二人が書かれてますが、こんな男に惚れてたかと思うと、ちょっとというかかなりがっかりだよね(笑)
恋にバカな男になりさがった白井、前よりは人間性の魅力があがったような気がするだけに微妙な気分になりそうだけどね。
posted by 棗 at 08:22| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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