2012年03月27日

ザクザクザク:早瀬亮


<あらすじ>
手芸さえあれば幸せだと思っていたけれど…。

同僚の滝本に手芸と料理が特技と打ち明けられない成見。
詰まっていく距離感、高まる気持ち――本当のことが言えないまま、また恋が終わってしまうのか!?

会社員の成見の秘密の特技は手芸に料理、家事全般。特に羊毛フェルトはプロ顔負けの腕前を誇るが、成見自身は手芸をする自分が恥ずかしく、家族以外には打ち明けられずにいた。ところがひょんなことから女性社員に絶大な人気を誇る同僚、滝本に手作りキーホルダーを見られてしまう。妙に関心を寄せてくる滝本に本当のことが言えず、手芸も持参の弁当も姉の手によるものだと嘘をついてしまう成見。滝本の中でどんどん上がる姉の評価に感じるこの切なさ。それは、かつてあまりにも辛い経験で終わった恋の感覚に似すぎていて…。

タイトルにそのような意味が隠されていようとはΣ(゚Д゚;)
…気付けなかった自分、不覚過ぎ。






ザクザク…って、普通に手芸する時にでる音だと思ったんだよ…。

男性で手芸と料理が趣味って、人に言えない趣味では全然ないと思うんですよね。
テレビでそれを生業にして活躍されてる方たくさんみるし、なにが問題?と思ってたら、成見の場合は、はじめての相手との手痛い過去と直結する訳です。
…それは、必死で隠したいよね、と。
しかも、恋愛も怖くなってるし。
好きになった人に、自分の好きなことを否定されることはとても辛い…。
それは、リアル生活では、隠れヲタ、隠れ腐女子の私には身につまされるものが。
腐女子であることをカミングアウトする気は全くありませんが、ヲタであることはしてもいいのかなーどうなのかなーと悩んでまして、まあ先日飲み会でぺろっとしゃべったんですけど、想像とは全然違ってて、誰もそのことで否定しないし、バカにもしなかった…!
むしろ盛り上がった(笑)
まあ、基本ヲタの多い職場なんですけどね。
その昔、一番の友人にヲタであることでものすごい否定されちゃって、それ以来どうしても、ヲタって他人から全否定される存在なのかなあと漠然と思ってたので、人にそれをいうのは怖かったです。
だから、成見がどうしてもホントのことがいえないという気持ちはわかります。
そして嘘に嘘を重ねていくのが辛くなっていくのもすごく…。
しかし、隠したいものがあって、部屋に人を入れたくないって気持ちは、わかりすぎて寧ろ笑った。
なんかもう、成見にはいろいろ共感するところが多いなあ…。
一方の滝本ですが…そうきた?(笑)って感じでしたね。
彼が、成見を好きでものすごいアプローチしてるのは、だれの目にも明らかなのに、成見にだけは伝わらない。
でも彼も、ちょこちょこ隠してることがありますよね。
好きだから、付き合ってるからって、すべてを明かすことはないと思います。
ヒミツを打ち明けることで相手に負担がかかって自分がラクになれるっていうんだったら、それはなんか違う気がする。
でも、誰にも迷惑にならない、むしろ誇るべき趣味というか特技なんだから、どうどうと胸張って言えばいいんだよ、と。
しかし、かつてないほどインドアなカップルだなあ(笑)
私は寧ろ憧れるんだけどね。
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posted by 棗 at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>早瀬亮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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