2012年03月24日

誓いは小さく囁くように:榎田尤利


<あらすじ>
ずっとこの人だけを愛する、そう思える人がもし現れたら?
若宮瑛児はウェディグプロデュース会社を経営しながらも、永遠の愛なんて端から信じていない結婚悲観主義者だ。そんな若宮が、ある夜拾った酔っ払いは、そのウェディングドレスを着た花嫁は必ず幸せになれるというジンクスを持つ天才マリエデザイナー智夏だった。だが、いまの智夏はスランプ中で天才にありがちなことにドレスを作る以外は何も出来ない、役立たずの男だった。最初はいらつくばかりの若宮だったが、次第に庇護欲が刺激されてきて・・・!?幸せは幸せを呼ぶ、読み終えたときそんな幸せな気分になれる1冊です。幸せな気分を味わいたいあなたにお薦めいたします。


今まで読んだ榎田さんの作品で一番可愛くて甘〜いお話でした。
まさにウェディングマジック!






甘い夢を見せるウェディング業界の社長がこんなにリアリストでいいのだろうか(笑)
と言うくらいに、若宮の恋愛観って、はっきりしてるな〜。
愛が永遠なら、ほんとにすばらしいですよね(棒)
でもまあこのくらいの人じゃないと、ウェディング業界で儲けることなんてできないだろうしね。
一方の、マリエデザイナーの智夏は、結婚に対して夢も希望も持ってますよね。
そんな思いがあるからこそ、今は過去に縛られて自暴自棄になってるのかなと。
幸せの絶頂にあった人を、不幸にしてしまったのは自分だという負い目があるから。

こんな結婚観正反対の二人、最初からうまくいくわけもなく、出会い方が最悪だっただけに、揉めまくりです。
しかも、びっくりするほど、智夏は使えない人ですから…。
ある一組のカップルの結婚にまつわるあれこれに二人が巻き込まれ、自分のことを考え、相手のことを考え、距離が縮まっていく。
若宮、デキる社長でさめたふりして、実は情に厚い…。
生活能力ゼロの智夏の面倒をなんだかんだで見てますしね。
ご飯作るのが上手い攻は大好きだ(笑)
しかも、ドレスをつくることを拒んでいた智夏にもう一度デザインするように背中を押した(っていうか、ハメた?)のも彼だし。
それにしても、愛を信じていなかった男が、大事な存在をみつけるとこうも独占欲の塊と化すのか、というほど若宮、べたべた。
でも若宮にとってやはり、愛は永遠ではないんですよね。
永遠ではないけど…薄っぺらいものでもなくなった。
一番変化があったのは智夏かもしれないけど、若宮も実は変わったよね。
それもこれも、愛の力?
ウェディングモノは甘いです(*´д`*)

それにしても、智夏のダメぶりは目を見張るものがありますね。
これだけ仕事できない人いたら、キレるなー…。
天才にありがちなタイプというか、マリエを作る以外、何もできないんですよね、智夏は。
事務仕事できない、コピーもとれない、お茶汲みもできないご飯作れない、揚げ句の果てに何かすれば仕事を3倍に増やす…。
私だったら、できること見つけてがんばらせるとか、無理だわ。
触るな動くな何もするなって、自分が全部やってしまいそうだ。
若宮はそんな智夏に完全に怒り心頭なんだけど、まわりの人たちは長い目で見てあげるよね。
できることから少しずつって。
そういうところに、人とのつき合い方の差を感じましたよ。
私は完全に若宮派なので、そういう人はばっさり切り捨てちゃう。
逆にその他のスタッフたちみたいに、ちょっとずつでも育てていくって考え方ができないな…。
そういうところに自分のダメな部分をみいだして、軽くヘコみそうになりましたよ。
posted by 棗 at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>榎田尤利 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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