2012年02月25日

スパイシー・ショコラ 〜プリティ・ベイビィズ〜:岩本薫



<あらすじ>
母親に捨てられた彼方は、教会内の養護施設でひとつ年上の亨や秋守らと兄弟のように育った。ずっと亨に片思いをしていたが、彼は秋守と結ばれてしまう。深く傷ついた彼方は少しでも気分を変えようとパリへ旅立つ。誰も自分を知らない街で、ある秘密の憂さ晴らしをしていた彼方は、ひょんなことから有名ショコラティエであるパトリックに貸しを作ってしまい―?パリを舞台におくる、セミスウィート・ロマンス。


彼方は、漠然と女王様系だと思ってた。



ベイビィズで一番の辛辣でクールなキャラだと思ってた彼方。
想像より、随分繊細だし、ロマンチストだったかな。
彼方だったら、恋人なんてよりどりみどりだろうし、ましてや自分から迫っていきそう。
相手が男だったら、迷わず自ら押し倒してそう…。
そんなイメージいだいてましたが、彼はきちんと初恋大事にしてたんですね。
長いこと恋焦がれていて、ずっと大事にしてた亨を、横取りされたとしか思えない。…たしかにそうなんだけど、恋とはわけがわけがわからないもので、そばに居て優してくれる人だからいいってわけじゃない。
唐突に消えて、唐突にまた現れた人にだって、また恋しちゃうこともあるのです…。

そんな長い片思いに破れて、彼方が向かった先は、パリ。
傷心旅行に出かけちゃうとか、やっぱり彼方すごく亨のこと好きだったし、恋が終わったことにすごくショック受けてたんだな…。
今まで読んでて、彼方はもっとクールで淡々としてて、振られてもこんなふうな行動取るとは想像してなくて、意外だったかな。
それだけ、彼方が外に見せてる顔と、本当の自分がすごく離れてるんだろうな。
彼もまた過去には消せない大きな傷があって、それがあるから、表の顔と本当の顔使い分けちゃうんだろうな。
本当の顔を見せるのが、怖いだろうから。
そして、そんな彼方の自分を解放する方法、これがもうひとつあって、ちょっと意外だった…。けど、なんかすごく納得もできたかな。
でもそのもう一つの方法のせいで、トラブルに巻き込まれて、パトリックという有名なショコラティエと出会うことに。
…出会ったその日から、酔った勢いでコトに及ぶわけだけど、亨のために大事にしてたお初を、あっさり奪われてしまう…。
ていうか、亨と彼方だったら、どっちがどっちになったんだろう…?(笑)
彼方はこういう相手にはもっと強気に出るのかとおもいきや…、パトリックは案外傲慢ですよね。
彼方みたいな素直になれないタイプには、あれぐらい強引なくらいがいいのかも。
しかし、このふたりの出会いは凄いですよね。
顔面に吐いてますから(笑)
コレ以上みっともない姿なんてないよね。
彼方には、こういう相手と、こういう出会いができてよかったんだと思う。
…パトリック、気の毒だけど。

それにしても、他のシリーズよりゴージャス感があって、とても岩本さんテイストでよかった〜。
彼方の話かーとちょっと悩んでたんですが、読んでよかった♪
posted by 棗 at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>岩本薫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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