2012年01月23日

彼をさがして:風見香帆

風見 香帆
フランス書院
発売日:2011-03-10


<あらすじ>
エリートサラリーマンの勝倉に拝み倒され、恋人となった容姿も性格も地味な相馬。つきあい始めて一年、徹底的に甘やかされた相馬は、我が侭な女王様のようになっていた。そんな中、下僕扱いしていた勝倉が事故に遭い、記憶を失ってしまう。さらに優しくてヘタレだった勝倉は、相馬を見下し、傲慢で性格も最悪な男に豹変していた。だがそれが勝倉の本性だった知り―。

記憶喪失モノ!




記憶をなくして、今までと全く違う人になって自分の前に恋人が現れたら…?
しかも、ヘタレで優しくてとことん自分に尽くしてくれる人が、ありえないほどの暴君になってあらわれるとか…。
しかも覚えてないのが、恋人である自分のことだけ。
その上その暴君みたいな性格が、彼の本当の性格だったなんて、どう対処していいのやら。

もともと同性が恋愛対象ではなかった相馬は、勝倉にそれはもう拝み倒され、まさに”つきやってやる”な状況。
だから、勝倉は相馬に尽くします、どんなわがままだって聞いてあげるし、えっちだって無理強いは絶対にしない。
相馬にしてみれば、これほど都合のいい相手はいないですよね。
当たり前だと思ってた生活が、一気に壊れるわけです。
勝倉の本性は、今まで自分が知ってた勝倉とは180度違うわけです。
相馬のことなんて、好きじゃないんですよね…。
それはもう酷い扱いです。
確かに記憶がなくなって、それで辛いのは確かなんだろうけど。
でも、ソレ以上に、勝倉は、相馬が今の自分じゃなくて、相馬の知ってる勝倉を見てることが許せないんだろうけど。
…でも、それってしかたないんじゃない?
相馬の知ってる勝倉は、今の勝倉じゃないんだから。
しかしながら、それって、やっぱり相馬のことが気にかかるから、自分のこと見ないことに苛立ってしまうんだろうけど…。
記憶がなくなっても、勝倉という人は変わらないわけだから、根本的に好みは変わらないんだろうけどね。
一方の、相馬も、自分と勝倉の関係を考えるいいきっかけになったんだと思う。
自分が、勝倉のこと何も知らなかったことに、ショック受けてるわけだし。
…にしても、あまりにも大変すぎる状況だったけど。

でも、人って、多かれ少なかれ、相手に合わせて自分をちょっとずつ変えるからなあ。
やっぱり好きな人の前ではいいカッコしたいし。
にしても、勝倉の変貌ぶりはすごいよね。
嘘をつかれてるとは思わないけど、やっぱりちょっと複雑かな。
とはいえ、自分の本性が最低だって自覚があるゆえの行動だから、否定はしませんけど。

posted by 棗 at 08:11| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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