2012年01月08日

臆病なサボテン:安曇ひかる


<あらすじ>
審査部に異動したばかりの銀行員・貴逵遼平は、無愛想な上司・柏邑紘人が苦手だった。部署全体が殺伐となるほど柏邑は人に冷たくあたるのだ。だが休日に犬を散歩させる柏邑の笑顔を見てしまった遼平は、やがて彼が癒えない傷を抱えたまま息を殺すように生きてきたことを知る。そんなとき、融資先との取引に不審な点があることに遼平は気づき…。


新年最初に読んだ本は、初読み作家さんでした。
金さんのイラストだし(←コレ大事)、あらすじもなんだかおもしろそうだし、タイトルも気になるし…。
という状態で悩んでたんですが、他所様のブログで取り上げられていて、なかなかよさそうな感触だったので読んでみたんですが、これがなかなかツボに来ました。
そんなわけで只今、絶賛安曇ひかるさん祭り中(笑)




これはそう、ギャップ萌えなのです(`・ω・´)キリッ
あらすじにあるように、職場の空気を一瞬にしてシベリアにしてしまう柏邑は、本当に他人に厳しい…。
だからといって、自分に甘い人では全然ありませんが…。
仕事で失敗すれば、叱られるのは当然だと思うのですが、柏邑の場合、その言葉が容赦なさすぎ。
逃げ道ゼロですからね…。
言ってることは間違ってないんです。
こういう失敗すれば、お客さんにこんな風に迷惑かかるんだから、ダメ!というような言い方ですよね、間違っても、お前の失敗が自分の出世に響く、だなんて言いません。
が、しかし厳しければ、大概嫌われますよね。
攻の貴逵も最初は、まったくもって好きじゃなかった、というか嫌いでしたからね…。
私も多分、こんな上司だったらめげるな…。

じゃあなぜ貴逵は柏邑に興味を持ってしまったのか。
それが柏村家のワンコが原因なのです。
職場では見せない、散歩中のワンコにだけみせる笑顔に、ぐっときちゃったんですよね。
それから貴逵は柏邑についてまわるんですけど、そうしてるうちに、柏邑についての認識はどんどん変わっていくんですよね。
表面だけじゃない、内面に。
柏邑も、こんな難しい性格になってしまったわけはたくさんあって、それはやっぱり悲しい理由だったりするんです。
だから最初は貴逵のこと迷惑に感じてたんだろうと思うんです。
人と深く関わりたくないって思ってるような人だから。
なのに、貴逵はしっかりした年下ワンコ(笑)
追いかけて追いかけて追いかけまくってます。
その一方で、銀行という職業が舞台ということもあって、不正にかかわる事件もありつつ…。

そういった、職業モノとして面白さもあり、年下ワンコがツンツン美人を落とすラブも楽しめ、柏邑の過去もすごく興味深かったし。
1冊でいろいろと楽しませて頂きました。
posted by 棗 at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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