2011年11月29日

理系の恋文教室:海野幸


<あらすじ>
容姿端麗・成績優秀。学内のあらゆる研究室から引く手あまたの伊瀬君が、なんの間違いか我が春井研究室、別名・落ちこぼれの避難所にやってきた。おかげで雑用にもたつく私は伊瀬君に叱り飛ばされ、怯える日々を過ごしている。
しかしある日、彼が恋文を書いているのを偶然知ってしまった私は、その奇抜な文章につい突っ込みを入れてしまったのだ。
怖いはずの伊瀬君の初めて見た真剣な顔…。
「教えてください、春井先生」そう言われた私は、うっかり頷いてしまい――。

「NOW HERE」に引き続き、こちらの作品。
…おっさんスキーと思われてるに違いない(笑)





基本的には、おっさんは攻めのほうが好きなんですよ。

人の心の機微に敏感だとは思えない伊勢くん。
恋文書かせても、まったくもって情緒なんてカケラもない、直球勝負すぎて、むしろ引きそうです。
そんな彼の心の琴線に触れた春井先生。
あの伊勢くんも、思わず手を差し伸べられずにいられない、ドジっ子(笑)
要領悪くて、人からはちょっと下に見られて、それわかっててどうにかしようだなんて思ってなくて。
伊勢くんは大好きな人がそうやってバカにされてるのが許せないのに、当の本人はまったくもって気にしてるふうでもなく。
伊勢くんもイライラが募るばかり。
うん、ちょっと伊勢くんがかわいそうになってきたよ。
こうやって書いてると春井先生のいいところがわかんないって思われそうですけど、ずっと「0と1」の世界に生きてきた伊勢くんの心に、ソレ以外のものがあるんだよって、押し付けるわけでもなく、諭したわけでもなく、ごく自然に教えてくれた人。
春井先生って、基本的には理系の学問をしてる人なんですけど、そこにものすごく人間味が溢れてます。
春井先生の言葉ひとつとっても、すごく文学的ですしね。
なんだか、おっさんの春井先生の方が、子供みたいにかわいく見えて困ってしまうお話でした(笑)
続きはないのかな?あったらちょっと読んでみたいな、その後の伊勢くんと春井先生。
posted by 棗 at 08:22| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>海野幸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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