2011年11月14日

NOW HERE:木原音瀬

木原 音瀬
蒼竜社
発売日:2008-05-29



<あらすじ>
朝目覚めると、福山の隣にみすぼらしい中年の男が眠っていた。酒に酔ってお持ち帰りしたらしい。見覚えのある顔、細い綺麗な指。…男はなんと、福山が勤める会社の経理部の部長・仁賀奈だった。仁賀奈は五十歳の今まで童貞で、女性は勿論男とも付き合つたことがないという。初心で化石のような男が新鮮で、福山は「年下の可愛い恋人」として付き合い始めるが…。


魔法使い・仁賀奈さん。




いやもうさすが木原音瀬さん…としか言えない(笑)
だって、50歳のDTオッサン受けって。
BLの限りない可能性を感じました。

とはいえ、その仁賀奈さんの年齢だったり設定だったりに度肝抜かれつつ、結局は福山という男の変わっていく様を見ているお話でした。
木原さんは、いつも思うんですけど、嫌な男書かせると容赦無い方ですよね…。
本当に嫌な部分を、きちんと書かれる方と言うか、そういう描写を手を抜かないというか。
嫌な部分をきっちり書かれますよね。
しかも、こういう考え、人なら持ちそうという、絶妙な部分。
だからこそ、ある意味人間的だなとも思います、福山も仁賀奈も。

で、福山。
50overのおじさん間違えて引っ掛けちゃって、大パニックになった挙句に、興味本位で付き合い始めるんだけど、ミイラ取りがミイラになっちゃう。
なんだかんだで、福山って今まで本当の恋なんてしたことなかったんじゃないかな。
確かに、福山はモテるし、経験値はめちゃくちゃ高い。
簡単に男引っ掛けられますから。
そういう本音のいらない関係はすごく得意なんですよね。
でも、実際には恋愛経験値低いと思う。
仁賀奈に惹かれていく自分にも気が付かない、仁賀奈の気持ちだって全くわからない。
だから振られるんですけど。
自分から切り捨てるつもりだった相手に、好きな人がいるからって。
それでも、諦めきれなくて、忘れられなくて、馬鹿な事ばっかりしでかすんですよね…。
下手にちょっかい出してみたり、かと思えば下手に意地はってみたり。
福山って、恋愛であんなにバカになれたのって、初めてだったんじゃないかな?
泣いて縋って手を掴んで離さないなんて、どう考えても恋愛上級者のやることじゃない。
でも、しちゃうところが、未熟者な福山らしいよね。
そういうところが、やっぱり彼には、年上の恋人じゃないとダメなんだと思わせる所以。
仁賀奈大変そうだなあと思いつつ、案外年長者の余裕でかわしてしまいそう。

それにしても、恋愛するのは、顔でも年でも見た目でもないんだなあとあらためて思った次第です。
posted by 棗 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>木原音瀬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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