2011年11月13日

歯科医の憂鬱:榎田尤利



<あらすじ>
マスクの下の怜悧な美貌に、キツい口調。大の歯医者嫌いの新城穂高は、担当医師の三和が怖かった。でも、白衣を脱いだ三和は、穂高の知らない別人に!笑顔を絶やさず、何をされても怒らないなんて、二重人格ってやつ!?医院の内と外で激変する性格の、どっちが本当の顔なのか。次第に三和から目が離せなくなる穂高だけど!?アダルト・スイートLOVE。


今週歯医者の予約取ったからというわけではないけど、歯科医モノ(笑)
今更ですが、藤井沢商店街のシリーズ読み始めました。



歯医者さんと板金屋さんという異業種な二人のギャップありまくりな恋愛模様も面白く読めたんだけど、個人的には三和という人にすごく興味をもったお話でした。
榎田尤利さんの作品読んでると、恋愛だったり萌えだったり、そういう部分とは違ったところに引き込まれることがあって、まさにこの作品がソレ。
藤井沢商店街のシリーズは、まだ2冊しか読んでませんが、もう一冊読んだ「アパルトマンの王子」も、そんな感じで読めました。

三和は、白衣を着ている仕事モードの時は、ものすごく厳しくて言いたいことはどんどん言っちゃって、まさに鬼の歯科医なんだけど、プライベートでは、温厚を絵に描いたような人なんですよね。
自分は悪くなくたって謝ってしまうし、怒らないし、いつも笑顔。
どっちも三和だけど、でもやっぱり両方知ってると、そのギャップには驚きますよね…。
本質的には、プライベートの三和のほうが、より素の自分に近いんだろうなあと思うんですけど、それが仕事中にでないのは、やっぱり仕事人としてプロ意識の高さかな。
そしてなにより、三和の今の性格を形作った家庭環境が大きく影響してるからこそ、仕事は妥協しないというか、できない。
自分が好きで選んだ道ですから。
それにしても、怒らないで仕方ない、で終わらせてしまうのも、まあ一つの処世術かもしれないです。
全部に全部怒ってたら、確かに後々の人間関係も大変だし、何より疲れます…。
だから人間関係に波風立てたくないからって、そうやって全部流してたら…それはそれでやっぱりダメなのかなとふと思いました。
自分も結構、もめるの嫌で怒れないんですが、それが積もりに積もって、あとで爆発するというとてもめんどくさいタイプです(笑)
それもありますけど、やっぱりきちんと本音の部分でぶつからないと、相手に対してやっぱ悪いよな…って。
他人と適当に関わってるみたいですからね。
そのつもりはなくても、相手はそう感じるかもしれないですし。
穂高が羨ましいです、怒れる時にはきちんと怒れて。
でもまああんまり簡単に感情のスイッチ入って、手が出るのもダメなんですけどね。

収録作「歯科医の秘密」で、三和の過去の人が登場するんですが、テンプレ展開?と思ったら、予想外に三和先生がかっこよく立ちまわってくれて、年上受けの面目躍如(笑)
posted by 棗 at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>榎田尤利 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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