2011年11月06日

全寮制櫻林館学院〜ルネサンス〜:雪代鞠絵



<あらすじ>
ソルトラムと呼ばれる学院のエリート集団のメンバー・白伊香月は、尊敬する兄達に倣い生徒会長になるのが目標の優等生。そんな香月を、幼馴染の奥園蓮は奔放すぎる性格と振る舞いでいつも困らせてばかりいた。ある日、生徒会長を選ぶための秘密の伝統行事『子羊狩り』が開催されることに。『子羊狩り』の内容に戸惑う香月は、蓮にある取り引きを提案されるが―。

前作「全寮制櫻林館学院〜ゴシック〜」のメンバーがまだ生徒会役員になる前のお話。
…時間軸的には三部作で一番最初になるのかな?
三部作の中では一番好きでした。








とはいえ、『子羊狩り』はどうかと思うんだけどね…。

香月と蓮のカップルの紆余曲折、香月の家族との確執、学園生活のいろんなこと、読ませる要素はすごく多いんですが、私にはこのお話は紺野真琴の存在無くしては語れないというくらい、彼にひどく興味を惹かれました。

真面目を絵に描いたような香月と、自由奔放すぎる蓮の幼なじみカップル。
顔合わせればいがみ合ってばっかりだけど、実は…という二人。
その二人に転機が訪れるのは、件の『子羊狩り』。
何が何でも生徒会長になりたい伊月。
でも『子羊狩り』はどうしてもできない…。
そんな香月に、蓮が持ちかけたのが、生徒会長にしてやるから、自分の相手をしろというもの。
それだけでもいやなのに、今回の子羊の真琴は蓮を好きで、しかも香月に懐いてるから面倒な事に。
蓮に、真琴のことは大事にして欲しいと頼んでしまう。
気持ちは真琴に、身体は香月に。
…蓮にしてみれば、本命なんてただひとりなんですけど。
そんな中途半端な状況も長く続かず、結局真琴が本当のことを知ってしまうのだけど、かわいいだけの後輩が、人のずるさや汚さを悟ってしまった瞬間。
恋愛において、3人いれば、カップル誕生と共にだれか一人が去るべきなのはわかりきってるんだけど、あのちっとも潔くもない捨て台詞を残しての退場の仕方が、真琴の傷の大きさだったんだなとすごく思いました。
ただかわいいだけの真琴は、消えてしまった…。
幸せな子供時代が終わってしまった真琴の様子は、次のロマネスクで垣間見ることができます…。

posted by 棗 at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>雪代鞠絵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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