2011年10月03日

花のように愛は降る:高岡ミズミ


<あらすじ>
失恋をして、ふらりとバーに立ち寄った伊月は、大人の魅力あふれる男に誘われるまま、身体を重ねてしまう。経験豊富な男に翻弄され、強烈な快感を与えられた伊月。その熱い抱擁は、束の間、苦しさを忘れさせてくれた。そんな中、辛い恋を断ち切ろうと転職を決意した伊月に、思わぬ再会が待ち受けていた。新しい会社の社長が、なんとあの夜の男だったのだ!動揺する伊月に、男は余裕たっぷりの、からかうような態度で接してくる。かたくなに拒む伊月だったが、熱心に口説かれ。


前作「夜ごとの花」を読んだ時に、あまりに救われないお兄ちゃんがかわいそうでかわいそうで…。
この伊月の救済のお話があってよかった。
…ルチルで復刊するかなとしばらく待ったんですが、結局リーフ版探して買いました。




伊月が好きで付き合っていた年下の男は、実は弟と昔関係があって、終わったはずなんだけど終わってなかった。自分に内緒で関係を持ってた。
結果、伊月は振られちゃうんです。
伊月はもう社会人でいい大人なんだけど、恋愛に関しては純粋だし繊細。
そんな二人に対して、申し訳ないって思ってるんですよ。
…結果的にいいように当て馬に使われたのって伊月なのに。
そこで伊月が、二人の邪魔をしてたって罪悪感を感じてることがすごくかわいそうで。
そんな状況作ったのって、相手だと思う…。
まあなんというか、前作の攻めも受けもすごく自分勝手過ぎて嫌だった…。
でも恋愛って、基本的に自分勝手ではあるんだけど。
伊月は、失恋で痛手を負ってる上に、二人に対する罪悪感でがんじがらめになっちゃって、元彼と同じ会社にはいられないからってやめてしまうし、お酒に逃げてみたり。
そんな風にあがいてる伊月の前に現れたのが、年上の男中谷。
伊月って一夜限りの相手を見つけて楽しめるような割り切った考えができるタイプじゃないと思うんですよ。
あれだけ失恋引きずってるわけだし。
なのに中谷の誘いに乗ってしまうんですよ。
その時は確かに苦しさを忘れられたんだけど、だからといってそういう刹那的な関係に溺れるわけでもなく、伊月自身は全く変わってないのです。
そして一晩限りの関係だったはずの中谷に、転職先で再会することに。
中谷は熱心に伊月を口説くんですが、伊月はなかなかうんと言わない。
伊月のその態度は強情っていうより、ただの臆病って感じです。
恋愛するの、怖いんですよね。
直前の恋愛でひどい目見てるから、なかなか次の相手を信じることもできないんだろうけど、そんな伊月をオトナの余裕で見守ってくれる中谷は、いい男です。
伊月もなんで最初あんな年下男と付き合ってたんだろう…。
伊月みたいなタイプは、絶対に年上の男の方が絶対にいいのに〜。
まあ、そういうところがままならないのが恋愛ですけどね。

はあ、切なくて泣けた…。
こんないいお話は早く新装版出すべき〜。
書き下ろしあったら買うのになあ(´・ω・`)
posted by 棗 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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