2006年08月21日

恋はhigh interest―高利まわり:うえだ真由


<あらすじ>
双和銀行で働く藤井鳴海は、入行4年目にして、成績は上々、彼女との仲もそこそこ。
そんな彼の働く西新宿支店に配属されてきたのが由井貴士。
同期入社で、研修も一緒だった彼とは、なにかと意気投合。
そんなある日、貴士が、彼女とのデートについてくると言い出して・・・。
銀行員×銀行員モノ。

しつこく読んでます(笑)うえだ真由さん。
あんまり他所様でお見かけしないんですが、うえださんの作品の中では個人的には上位に入るこの作品。
やっぱり、同級生カップルって、私の原点・・・(笑)
先日まで年下ワンコがと騒いでたくせに、何を言うって感じですが、まあ節操ないもので・・・。
しかも、金ひかるさんのイラスト〜♪
ごちそうさまでございました。


意外と、職業モノがありますよね、うえださん。
今回は舞台が、銀行。
元・友人(・・・何つー書き方)が銀行員でしたけど、絶対に教えてくれなかったですよ、内情・・・。
信用ないなー私(笑)
まあ、たいして聞きもしなかったんですけど。
そんなこともあって、いつもATMくらいしかお世話にならない銀行のあれこれも知ることができて、二粒おいしい作品・・・。
しかも、きちんと銀行員って設定がいかされてましたよね、二人の恋愛に絡んで。
寮生活・・・辛そうだ(笑)

鳴海は、仕事も恋も要領良くがモットーのような人間。
一方の貴士は、どんなに努力しても、それが表に出ない、自慢しない、そんなタイプ。
そんな二人が、向き合うと、なんでこう・・・というくらい、ぼろぼろとはがれ落ちてるというか、隠し事ができないというか、素になってしまうというか。
鳴海は、わりとワガママで自己中だし、貴士は、ものすごい嫉妬深かったり(笑)
・・・気付こうよ、鳴海。
デートについて来るっていったら、嫉妬だよ嫉妬、栞にもーれつに妬いてるんですよ、この男。
しれっとした顔をして、そんなものくすぶらせてるから、性質が悪い。
そんな二人の始まり、というか、貴士の始まり(笑)は、研修の最後に、特別仲が良かったわけでもないのに、鳴海に旅行に誘われてから。
ある意味劇的な事件は起こるけれど、恋愛に陥りそうな出来事なんて特になくて、でも、読んでていちばんこの旅行のシーン、好きでした。
熱を出した鳴海が文句ばっか言ってるのに、ただ団扇で彼を仰ぎ続けた貴士に、もう恋に落ちそう(笑)
訪れた海で、自分の不注意で怪我をしたくせに、散々貴士に八つ当たりしてみたり、わがまま言ってみたり。
貴士も貴士で、そんな鳴海の言うことに、怒るわけでもなく全部聞いてあげて。
年が同じで同性の二人だから、変にカッコつけなくていい。
彼女の相手するのを面倒くさく感じるのって、そういうところなのかなと。
うえださんの書くキャラクターの、ちょっとしたズルさ、なんかわかるなーとすごく感じたのが、この作品。
鳴海と彼女とのやり取り見てると、お互いがお互いをズルいと感じてるんだけど、第三者からすれば、どっちもどっち・・・。
でも、そのズルさが、あんまり憎めないんですよね、なんだか二人とも必死で。
栞は、ただ結婚をしたかっただけだろうし、鳴海もまだ責任から逃れたい。
自分勝手なことばかりしてる二人だけど、人なんてみんな勝手だ(笑)

それにしても、タイトルの「高利まわり」に笑いが出たのは私だけでしょうか・・・。




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