2006年06月27日

青空の卵:坂木司

青空の卵
青空の卵
posted with 簡単リンクくん at 2007. 1.28
坂木 司著
東京創元社 (2006.2)
ISBN : 4488457010
価格 : \780
通常24時間以内に発送します。



坂木司には、自称・ひきこもりの友人鳥井真一がいる。
彼を外に連れだそうと、あの手この手で家から引きずり出そうと画策するが、なかなかうまくいかない。
そんな時、ちょっとした”謎”に行き当たり、それを鳥井に話すと、彼は驚くべく観察眼で、その謎をひも解くのだった・・・。











いまさらですが、鳥井&坂木。
腐女子の皆様が、知らないわけがないと思いつつも、文庫二冊目購入記念に、久々の「萌え」です。

安楽椅子探偵ならぬ、ひきこもり探偵。
いろいろな複雑な事情を背負って、れっきとしたひきこもりとなってしまった鳥井。
そして彼の友人にして、保険会社勤務の、いわゆる普通の男・坂木。
名探偵コ●ンや金●一少年のように身近でありえないほどの確率で殺人事件が起こるようなことはなく、彼らが直面するのは、ちょっとした謎に包まれた不思議な事件ばかり。
そんなご近所ミステリーの皮を被った、立派な「萌え」小説であるのは、やはり、鳥井と坂木の関係の親密さというべきか、なんというか(笑)
古今東西、探偵と助手の関係は、なんとも美味しいもので、あげればきりがないほどですが、このコンビもなかなかの筋金入り。
自分のことではまるで泣かない男が、坂木が傷ついてると、その痛みが自分のものであるかのようにうろたえる鳥井と、ひきこもりの鳥井のために、比較的休みが自由になる会社に就職先を決めた坂木。
・・・これを愛といわずして、なんという。

元々、この作品、二人の愛だろ愛な関係(笑)が目当てで読み出したわけじゃないんですよね。
友人にひきこもりだった人(過去形)がいて、それでですかねー。
だから坂木の気持ち、わかるんですよね。
そして、鳥居の気持ちだけが、どうしてもわかんない(笑)
酷い話だけど、事実。
結局、その友人は、あの地獄のような日々は何だったのかという勢いで日常を取り戻して、あの数年間のことはなかったことに。
その後、ずっと会うことも連絡とることもなくて、ひさびさに、その友人との共通の友達に会った時に聞かされたのが「(私に)あの辛さをわかってもらえなくて、嫌だった」という、当時の心境。
愕然とするって、こういうことなんだろうなと思った。
当時、いまよりずっと経験不足の子供ではあったけど、自分にできること全力でやってたつもりだけど、やっぱり、それはただの自己満足でしかなくて。
出たくないといってる人にとって、出ろというのは、やっぱりそれは一番辛い言葉だったはず。
でも、それ以外の言葉が、どうしても見つけられなかったし、あの時の自分たちの間にあったようには思えなくて。
じゃあ、今だったらどうしただろうかと考えるとと、多分きっと何もしない。
悪いけどやっぱり、私には鳥井の気持ちはわからないから。

すげー脱線したけど、やっぱり鳥井につきあっていこうと思えば、生半可な覚悟じゃだめなわけで、やっぱりそれこそただの友人だと、難しいんじゃないかとおもってみたり。
それこそ、自分の経験がすべてだとは思わないし、それが真実だとは思わないけど。
でも、坂木のすごさには感心しきり、そんな坂木の期待に応えようと鳥井もがんばってて・・・やっぱり愛だってば(笑)
そんな、腐女子の脳内なんてまるっとお見通しなのか、二巻「仔羊の巣」で、二人の関係を全否定されてしまいます・・・(泣)
ていうか、普通にみんな誤解してるじゃん!!









posted by 棗 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 萌え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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