2011年02月06日

BLCD「言ノ葉ノ世界」

言ノ葉ノ世界

<キャスト>
藤野幸孝:平川大輔、仮原眞也:三木眞一郎
占い師:神谷浩史、シュウ:小野大輔

<内容>
生まれつき人の心の声が聞ける仮原は、それを利用してずる賢く生きてきた。
ある日、車と接触してケガをする。
その車に乗っていたのが大学准教授の藤野だった。
仮原が初めて出会った心の声と口で発する言葉が全く同じ人間。
まるで輪唱のように響く藤野の“声”と言葉を心地よく感じ、そんな自分に苛立った仮原は、藤野がゲイであると知り、偽りで彼に「好きだ」と告げるが……。
※前作「言ノ葉ノ花」のパラレル作品になります。


ドラマCD聴いてて、BGMまで素敵だなあと思ったのは、初めてかもしれないです。




前作の『言ノ葉ノ花』の小説も読んでるしドラマCDも聞いてますし、『言ノ葉ノ世界』の原作も読んでるんですが、感想の難しさに断念…。
書きかけフォルダの中にこっそり放置してあります(笑)
誰に気持ち傾けて読むかで、感想が変わってしまって、ものすごく矛盾してしまって収拾が付かなくなりました。
でも花より世界のほうが、私にはシンプルだったので読みやすい…と思ったら、まさかの占い師の登場で、なにかが崩壊しそうだった…私の中で。
砂原さん、優しいと思わせて、ときどきちょっと残酷で。
そこが好きな作家さんですけどね。
甘さだけでは生きて行けないからね。

さて長すぎる前置きはこのくらいにして、本題の『言ノ葉ノ世界』のCDのおはなし。
原作読んでるから知ってましたけどね、最初はほんとに仮原ってヤなヤツ…。
以前、『恋のはなし』聴いたときにも思ったんですけど、三木さんこういう役はまりすぎ。
やってること、人として最低って思うこといっぱいあって、ほんとにむかむかするんだけど、その根っこにある寂しさみたいなのがちらちらみえちゃって…。
生まれた時から、365日24時間、休むことなく人の心が聞こえ続けて。
普通だったら精神が崩壊してる気がする。
仮原は、それを逆手にとって、悪人になることで、自分の心が守られてるんだよね。
その一方で、だれよりも”心から”愛されたいと願っている。
その心からっていうのが、仮原には一番難しいんだよね…。
嘘が、ぜんぶわかっちゃうから。
仮原の前に現れた藤野@平川さん。
こんなトーンは新鮮だな。
すごくかわいい…うーん、違う、優しい声?かな。
私的には、これはお母さんだなとふとおもっちゃったんですよね。
仮原にとっての理想のお母さん、という意味で。
藤野は、嘘のない人で、思ったことと口にだす言葉が同じで、それが輪唱みたいに響いてて、仮原に衝撃を与えるんですけど、もうこの時点で仮原おちちゃったよね、完全に。
仮原がずっとずっと求めてやまなかったものが、今ソコにあるんだから。
嘘のない心を持った人。
だけど、仮原はかたくなに認めない。
自分が藤野に惹かれてるだなんて思ってないその裏側は、心変わりが怖い。
でもね、それって心の声が聞こえたって、聞こえなくったって同じなんだよね。
だめになるときって、どうやったってだめになるんだから。
ただその時をいち早く察知できてしまうのは、心の声が聞こえる人のほうかもしれないけど、聞こえなくったって自分を見てないことくらいはなんとなくわかっちゃうもんだし…。
仮原が藤野を信じたいと願うのと同じように、信じるのを怖いと思うことは、だれでもそうだと思う。
だから、仮原は、藤野のこと試すようなことばかりするんだよね。
まだ大丈夫、って安心したくて。
でも、いざとなったら、自分が傷つく前に、相手を傷つける方を選んでる。
仮原って、他人の痛みに気づかない人じゃないと思う。
多分誰よりも心の傷の痛み知っていて、誰よりも傷をいっぱい持ってると思う。
だからこそ、自分を守る方を選んじゃうんじゃないかな…。
相手がどうなってもいいんじゃなくて、自分がこれ以上どうにかなるのはいやだってだけで。
それが、相手を傷つけていい理由には全くならないんだけど…。
藤野は藤野で、正直さ故に生きにくかった。
正直な人ほど生きるのが辛いっていうのも、なんか変だけど、実際そうだよね。
だからこそ、誰かとうまく付き合うことが難しくて、でも心の声が聞こえる仮原だったからこそ、うまくいくってすごいことなんだと思うんだよね。
人は嘘を付くことを知っている、だからこそ心の声と口から出た言葉が全く同じ藤野に惹かれる仮原、人の言葉を素直に受け止めることができる藤野だからこそ、自分をいい人だと言ってくれた仮原に惹かれる藤野。
でも、本気で恋愛するには、仮原は臆病すぎるよね。
そして、藤野は、強さの裏返しの正直さだよね…。
藤野とひとつになりたいって、それはもう恋愛じゃないよね、自分がなくなるってことだから。
でも、できないから1対1で向き合うんだよね。

ところで、CD2枚組って長いーと思いつつ聴きはじめたんですが、あんまり長さが気にならなかった…かな。
原作にない部分が足してあって、さいごのエピローグでアレ?と思ったんですが、原作にはなくてそうなのかなあと想像してた部分が補完された感じだったんだけど、原作もあの解釈でよかったのかなあ。
あと、「あなたは一体誰と会話してるんですか」のところは聴いてて一番好きなシーンだったなあ。
あそこの平川さんの声も好きだし。
原作でも印象に残ってたシーンだから、うるっときたな。

聴いた次の日は、仕事中とかぼんやりあのシーン良かったなあ、とかあのセリフは反則wwwとか、頭の中はめくるめく桃色ワールド(笑)が展開してました。
私はやはり、心の声聞かれたくない、絶対に!!!!!!
posted by 棗 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BLCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック