2010年01月05日

最果ての空:英田サキ


<あらすじ>
~惚れても手に入らない男 そんな男に恋した男は~

警視庁公安部外事第一課第四係の刑事であり、ウラに属する江波郁彦は、ある日、秘匿追尾していた男に尾行を見破られるという失敗をおかしてしまう。
そしてその日、上司に呼び出された江波は、そこで警視正、篠塚英之からある事件の班長に指名される。
篠塚は若くして公安部部長に次ぐ地位にあり、一見穏和だが常に冷静で、何を考えているのかわからない男だ。
江波はある事件から篠塚に反抗にも似た感情を持っており・・・・!?事件にはできない事件を追う、男たちの静かな闘いの物語!


やっぱり私はエスシリーズ、好きなんだ…。
これで終わりかと思うと、すごく寂しい。
でも、すごくよかった!
義兄さん!



私にとってエスシリーズはほんとに好きで好きでたまらない作品なんですが、何が好きって宗近と椎葉なんですよ。
過去四作の感想見ても、二人以外のこと書いてない(笑)
デコイは、タイミング逃して感想書いてませんが、あれもメインのキャラたちほったらかしで、その脇にちらりと出てきた彼らに心揺さぶられる始末…。
どんだけ好きなんだよ…。
…だから私にとって、そういう目線では義兄はほぼ眼中になかった人なんですよ(申し訳ないです…)
幸せになって欲しいなあとは思ってましたが、それが同性とどうこうって方向には全く…。
だから、以前全サで義兄の話がでると書いてあって、ちょっとびびりました、正直。
私の中で義兄は義兄であって、ボーイズラブな人じゃない〜(笑)と動揺。
だから買ってしばらく寝かせてたんですが、年越しの時に覚悟決めて読みました。
そしたら、やはり義兄は義兄でした…(泣)

今まで篠塚という男は、あくまでも椎葉の義兄という立場でしか登場してなくて、なかなか彼という人がわかりにくかったのです。
なんというか、義兄としての顔しかわからなかったというか…。
彼が何を思い、何を考え、何を感じているのか、想像するしかできなかった彼を心が、少しだけ見えたような、そんな気になれました。
ある事件をきっかけに篠塚のもとで働くことになった江波。
彼は篠塚に対して恋愛感情をいだき、その思いをストレートにぶつけます。
江波はなんていうか…子供みたいなことばっかりしちゃうんですよ。
彼の元来の性格がそうなのか、それとも篠塚の持つ器みたいなのがそうさせてしまうのか。
わりとやることなすこと素直というか。
確かにブラコンの気がある江波には、篠塚みたいな人はたまんないだろうなあとは思うんですよ…。
その江波の熱に当てられるわけでも、流されるわけでもなく、篠塚はうまいこと交わしてる…そんな気がしたけど、実はちょっとくらいは影響されてたんじゃないかなと、思いたかったりします。
おそらく椎葉にでさえ漏らしていないような本音が出たのは、そうなんじゃないかなと。
彼の中にも、いろいろな複雑な思いが生まれそして消え、そしてまた新たな思いが生まれ、その繰り返しなんですが、安易に楽な方へ簡単な方へ行くことはできないんですよね。
まさに、こういう生き方しかできないんだろうなと。
ただ、かつて愛した由佳里のような相手がそばにいなくても、この人には椎葉だったり江波だったり浅川だったりという存在だけはずっとあるんじゃないかなと。
江波と篠塚の間には結局恋愛感情は生まれなくて、ただの上司と部下という関係よりは少し上どまりかもしれないけど、でもこの二人が出会ったことには意味があったんだと思ってます。
英田先生、本当にいいものをありがとうございました…。
ああ、やっぱり最後って寂しいな。

あと、これだけは言わせてください!
椎葉にめろめろな宗近に激萌えなんですけど(≧∀≦)



「エス」の感想はコチラ
「エス 咬痕」の感想はコチラ
「エス 裂罅」の感想はコチラ
「エス 残光」の感想はコチラ
posted by 棗 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>英田サキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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