2009年10月18日

よくある話。:中原一也

中原 一也
幻冬舎コミックス
発売日:2009-03



<あらすじ>
冴えない中年オヤジの袴田俊樹は突然、元AV女優の妻に離婚を迫られる。その夜、バーで泥酔した袴田は、気づくと同じ会社の出世頭・池田優作と全裸で同衾していた。一夜の過ちで、モテる池田が自分に興味を持つわけがないと思っていたが「課長の色気にやられました」と熱烈に口説かれる。全く理解できないまま、押しが強くAVが大好きだという池田に流され、様々なプレイを楽しむ仲に。だが偶然、池田が袴田の別れた妻のファンだと知ってしまい―。
会社員×会社員モノ。


36歳は、オッサンなのか。

ひさしぶりの中原さんは、オッサン受けでした。
中原さん、オッサンというかオヤジのイメージで、しかも絶対に攻!
なんつーか、ぎらぎらしてる精力的なオヤジども(笑)
だから、オッサン受というのに、ちょっとだけびびってました。

池田って、実は私好みの年下ワンコだったんですよ。
それも相当な妄想系ワンコ(笑)
かなりの変さ加減で、自分の好きなAVについて熱く語る姿はかなりのドン引きなんですが、そういうところも憎めないのがワンコというもの・・・。
なのに、今回はワンコじゃなくて、オッサンにすべてもってかれましたよ。

でも、袴田課長、枯れ過ぎです!
・・・36歳でその枯れっぷりはどうなんですか(笑)
初老の域ですよ!
40代後半から50代前半なら、なんとなく納得がいくんですよ・・・。
とはいえ、あまり受の年齢が上がると、私は読めない、きっと読めない・・・。
袴田課長のその肉体年齢と精神年齢のギャップはなんともなあだったんですけど、まあそういう人もいますから、きっと。

元AV女優の肩書きを持つ奥様をお持ちだったわりに、いろいろとかわいらしい人ですよね、袴田課長。
なんか嵐の中に放り込まれそうじゃないですか、そういう奥様だと。
感情的に穏やかでいられないことがいっぱいあると思うんですけど、最初っからそういうところなくて、結局別れる場面でも気持ちが激しく揺さぶられてない、そんな感じですよね。
奥様、そういうところがよくて、でもいやだったのかも。
その袴田課長の前に現れたのが、池田優作。
この、オトコマエの名前に反して、妄想系ワンコ(笑)
枯れまくりの袴田課長の心の中に嵐を起こしたのは、このワンコ。
彼の気持ちはまっすぐ。
でも妄想はかなり変態(笑)
その妄想のおかげで、袴田課長が嫉妬を覚えたんですよね。

袴田課長って、奥様との結婚・離婚、池田との関係、すべてにおいて受け身というか、流されてる。
自分の意思がないとは思わないんだけど、まあいいかで何かすべて済ませてる感じがなきにしもあらず。
奥様も池田も、なんか手応えなくて、それはそれで淋しい瞬間ってあっただろうなって思う。
袴田課長に悪気はないんだろうけど、でもやっぱりそれはちょっと淋しい。
自分が起した行動を受け止めてはくれる、でも何もしなかったら向こうから手を伸ばしてくれる訳じゃない。
気持ちがどこを向いてるのか、わからないですよね。
でも、そんな袴田課長も池田と出会ったことで、そういう態度が相手にどれだけ悪かったか気付いたんですけどね・・・。
それまでそんな気持ちにならなかったって、それくらい他人の気持ちに鈍かったのかな。
それとも、そんな風に彼の心を乱すことができるヒトがいなかったのかな。
これからは、穏やかさだけじゃ生きていけませんね、この人。
ワンコ、がんばりたまえ(笑)

ところで、被災地にそんなにすぐ入国したら危ないと思う・・・。
気持ちはわかるけど。
posted by 棗 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>中原一也 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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