2009年09月26日

Stand Alone:駒崎優



<あらすじ>
クリス・J・ウォーカーの油彩画の個展を訪ねてきた男は、「天使」というタイトルの絵の前で呟いた。「これは、俺だ」と。その男ラフィと、クリスは幼馴染みだった。ニューヨークの向かいのアパートメントに住み、兄弟同然に育ったのだ。十年ぶりの再会は、しかし苦いものだった。「あのこと」が二人を引き裂いたのだから―。


たしかにこれは、”BL小説”というよりは”翻訳物のゲイ小説”な雰囲気かなあ。
駒崎優さんは、マメ文庫さんのシリーズやバンダルのシリーズの方が、ノーマルなのに萌えがあると思う(笑)




やっぱりちょっと、痛かったんだよね・・・。
幼なじみの再会モノって、私のストライクゾーンど真ん中くるんだけど、これは再会にあまりにも苦しい過去がつきまとってくるから。
「あのこと」による被害者であるクリスも、10年たった今、絵を描くことで成功し個展を開くこともできるし、理解ある友人に囲まれ、表向きはうまくいってるようにみえるんだけど、心の奥底ではやっぱり過去をずっと抱え込んだまま。
傍から見れば恋人に見える関係の相手も、実はそうではなかったり・・・。
それくらい彼の心に暗い影を落としてるんですよね。
その「あのこと」に深く関わってるラフィ。
彼は直接的に関係してるわけでもないけれど、間接的には関係があるんだよね。
だからこそ、この二人の再会は、ただの再会にはならない。
クリスは、その過去をとても恐れていて、消したくてなくしたくてどうしようもないんだと思う。
でも、ラフィとの思い出全部をなくすことは出来ないんだと思う。
だから「天使」という絵を描くくらいだから。
ラフィは、ただまっすぐに彼を思い続けてたのかな。
その一方で「あのこと」で彼なりに苦しんでたのかな。
悪いのが、当事者である二人ではないだけに、読んでて苦しいお話でした。
消せない過去があるだけに、どうしたって前に進めないから。
焦れったい、なんて思えなかった。
しかも、最後の最後まで終わりが想像できない展開で、はらはらしっぱなし・・・。
posted by 棗 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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