2009年09月24日

棒投げ橋で待ってて:小林典雅



<あらすじ>
小児科病棟勤務の堅物看護士・雨市のもとへ、ある日突然、超お坊ちゃまの押しかけ女房がやってきた!幼い頃に一度だけ会ったことのある美貌の財閥御曹司・桜里は、生きがいを探すために、人並みの常識を教えて欲しいと頼み込む。生活能力皆無のお坊ちゃまに庶民の暮らしぶりを教えながら日々を過ごすうち、桜里のことを可愛く思うようになる雨市。しかし、彼らのたどたどしい恋の行く手には、オヤジギャグ好きなハンサム小児科・佐川や、桜里をとんでもなく溺愛する両親&二人の兄が立ちはだかる。堅物×お坊ちゃまの純情のゆくえは!?大量書下ろしの番外編は、おちゃらけドクター佐川と冷徹美形な桜里の兄・不律のスラップスティック・ラブ!
看護士×御曹司モノ。


これは、典雅さんのデビュー作になるの?
シャレードは、よくぞこのような希有な才能の持ち主を発掘したなあ・・・。

小林典雅作品を読みつつ、私の心をなぜもこう掴むのだろうかとぼんやり考えてたんですが、やっぱりキャラがぶっとんでるのもあるけど、あの会話のおもしろさがミソなのかなあ。
BL界屈指といわれる、あの長ゼリフ。
この作品に限っては、受けも攻めもとにかくよ〜くしゃべってるよね。
いわゆる普通のBLにおける、”コミュニケーション不足によるすれ違い”をおこしようもないほどの、会話量だと思うんですよね。
あそこまで思いのたけをぶつけ合ってるカップルはなかなかいなと思うよ?
でも、すんなり行かないのはお約束♪

この作品だと、受の桜里と攻の雨市の世界観の違いがおこす、当人たちは真面目なんだけど傍から見ればただのコメディな関係っていうのが、おもしろくておもしろくて。
雨市は、まあ普通の感覚ですよね。
お金に苦労したこともあるし、生活能力は高い。
そして、人生の酸いも甘いもよく知っている。
一方の桜里は、箱入り中の箱入り息子。
純粋培養ってこういうのをいうんだろうなあって感じの、素直すぎるくらい素直な人。
多分、世の中善意で出来てるくらいに思っててもなんの不思議もないかな〜。
何もかもが桁外れにズレてる二人が、とある偶然から、たった一度だけ顔を合わせたことがあり、それがすべてのはじまり。
そんな幼少期の思いで一つで、雨市のおしかけ女房になってしまう桜里もまた、すごいんですが・・・。
ちなみに二人の初えっちに関しては、吹き出さずに読んだ自分を褒めてやりたい(笑)

この作品、メインの二人もさることながら、桜里の兄・不律と、雨市の病院の医師・佐川のお話もいいんですよ〜。
不律のツンデレぶりがなかなかBLっぽくて、おもしろかった(笑)
・・・ああ、この二人、フツーにBLっぽいなあ。
posted by 棗 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>小林典雅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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