2009年08月20日

オレンジのココロ―トマレ:崎谷はるひ



<あらすじ>
総合美術専門学校に通う相馬朗は、デザイン科イラストレーション専攻の二年生。アイドルのような可愛い顔に小柄な体、しかし気は強い相馬はまだ恋を知らない。そんな相馬が気になるのは、爽やかで学生からも人気の高い担任講師・栢野志宏。相馬の就職のことで意見がぶつかりながらも、過去に何かを抱える栢野が気にかかり…。
専門学校講師×専門学校生モノ。


表紙の黄色いバケツ!
昔使ったよ〜。
そんな私は美術の成績で”2”をとったことあるんだけどさ(笑)


今回の受けちゃん、崎谷さんの今までのイメージとはちょっと違うタイプかなーと。
こんなに身も心もウブイ子ははじめてでしたよ!
めちゃくちゃかわいい〜(≧∀≦)
前作、「アオゾラのキモチ―ススメ」(感想はコチラ)の主人公・史鶴の友人で、ちっちゃくて元気いっぱいできゃんきゃん吠えてる室内犬みたいな子が今回の主人公。
史鶴よりはずっと恋愛にも積極的なタイプかと思ったら、実は初恋もまだというような、お子様でした。
その相馬の恋のお相手は、専門学校の講師・栢野。
しつこいくらいに世話を焼いてくれて、どこまでも真剣にイロイロと考えてくれる。
そんな栢野の言動に振り回されっぱなしというか、いちいち栢野の一挙手一投足によろこんだり落ち込んだり。
初恋もまだ済ませてないような相馬は、それがなんだかわからない。
でも、まわりの恋の達人連中には、それがなんなのかお見通しだったわけですけどね(笑)
自分では普通だったつもりが、栢野にだけはペース乱されてて、気付いたら恋してたというか、無意識でもうすっかりめろめろだったんだよね、相馬は。
そんな恋愛初心者の相馬に対して、恋の苦いところと酸っぱいところをこれでもかってほど思い知ってる栢野。
過去の経験からも、生徒には本気になりたくはない。
でも、相馬はほっとけない。
どうする、どうする自分?・・・みたいな感じで、すっごい悩むんですよね。
こういう攻め教師は、ちょっと新鮮でしたよ!
あとがきで崎谷さんがかかれてましたけど、そうですよね一人の男であるまえに、先生であり大人である自分というのを強く意識してるっていうのは、ある意味あるべき姿ですよね。
・・・BL的には、そういうのナシにしてがっつり頭から食べてしまって欲しい時もありますけど(笑)
でもまあ、彼のそんな大人な対応に、心打たれました。

この作品読んでる時、相馬が可哀想でいたたまれなかったです。
相馬が恋をしたことないって、結局のところ彼を取り巻く環境がそうはさせなかったとしか思えなかったんですよ。
結婚もしてないし、子供もいない私が言うのはどうかと思うんですが、相馬の母親はどうなんだろうと・・・。
というか、相馬家族は・・・え?みたいな。
本人達は満足なのかもしれないけど、相馬の存在ってなんなんだろうなあって。
母親がいて、父親がいて、でも父親には別に恋愛相手がいて、それは母親の強い希望だし、家族公認。
相馬の両親って、結局のところ夫婦だけど、恋愛感情とは別の間柄。
世の夫婦すべてが恋愛感情だけで結びついてるとは思わないけど、あそこまで割り切って”家族”をされてしまうと、相馬が恋愛できないっていうのもわからなくないんですよね。
しかも、相馬の存在意義が、あの仮面夫婦の子供としてあるべき姿でそこにあることが重要、でも家族にとっての一番は彼でじゃなく母親で。
どうしてもあの関係に歪さを感じずにいられなかったです・・・。
そして、相馬はすごくいい子なんですよね。
でも、栢野の前だと、ちょっとしたわがままも言うし、怒ったり泣いたり、素の感情が出てくる。
栢野は、とても普通の大人の男。
だからこそ、相馬のことを子供扱いして、思いっきり甘やかして、そしてこれからも一番大切な存在として扱って欲しいなあと。

ところで、帝都デザインアカデミーって!
白鷺シリーズのあの学校ですよね?
崎谷さんの作品も、ちょっとしたリンクがあって、見つけると嬉しい。
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