2009年07月21日

ラブストーリーで会いましょう〈下〉:砂原糖子



<あらすじ>
編集者の上芝駿一は、人気恋愛小説家・庭中まひろの担当となり、庭中が書くシナリオ通りの恋人を演じていた。
次第に本気で庭中が好きになる上芝。
庭中もまた上芝に対する感情が恋だと気づく。
キスも交わし体も触れ合ったのに、心はすれ違ったままうまくいかないふたり、
やがて上芝が異動で担当を外れることになり……。
書き下ろし短編を収録。
担当編集者×小説家モノ。

前作「ラブストーリーで会いましょう<上>」の感想はコチラ


も〜、このラブラブな表紙はなにー(≧∀≦)




「ラブストーリー依存症」
看護師×フリーターモノ
まひろのお隣さん八川とその恋人のなれ初めストーリー♪
上巻読んでる時、じつはウザイと思ってた八川・・・。
でも主役に来たら、超好きになったよ!
しまった、私はこういうキャラに弱いんだ。
どんなに傷ついても心の傷をみせることなく、にこにこしちゃうタイプ。
八川って、健気なタイプではないから、純粋に能天気な子かな〜くらいに思ってたんですけど、あれはそういう仮面だったんですね。
出だしの長ゼリフに軽くひきぎみだったんですけど、その後の怒濤の展開にがっつりやられましたよ。
八川は、なんていうのかものすごくバランスが悪い人ですよね。
好きな人といて、嬉しかったり楽しかったりするのを隠すことなく、それを表情に表すことも出来るし、口にすることもいとわない。
でも逆に、辛いとか悲しいとかが、うまく表現しきれない部分があるというか。
傷ついてないふりするのが上手なんですよね。
だからこそ、恋人との別れ話がこじれれば、リストカットに拒食症という、極端な方向に振り切れちゃうんですよね。
イナカ育ちで、自分の性癖をよくないことだと思い詰め、家族に申し訳ないと思っていたりしてて、そんなところがこの一見しただけではわからない複雑な精神構造を生み出しちゃったのかな。
そのくせ、人一倍さみしがり屋ですよね。
誰かに愛されたいし、思われたい、幸せになりたい。
すっごく普通のこと言ってるのに、どうしてこの子が言うとこんなに切ないかな。
多分、ずっとずっとそう思ってたのに、口にすることが出来なくて、ずっと我慢してた本音が、ようやく出てきたからなんだろうけど。
今まで、八川がつき合ってきた相手というのは、結局彼のことを都合のいい相手以上には見てくれなかったわけで、リップサービスとしての「好きだ」くらいは言ってくれてたのかもしれない。
でも、本気で怒ってくれたり、なんでそんなことするのか聞いてくれたり、心から心配してくれたのって、三角だけなんだろうな。
職業意識がはたらいてるというのもあるんだろうけど、でもそれだけじゃできないこともいっぱいあるからね。
しかし、「俺にしとくか?」って、どんだけオレサマ!(≧∀≦)


「ラブストーリーで会いましょう」
「恋人で会いましょう」
「ラブストーリーで行きましょう」
上芝とまひろはもう、心配してませんでした(笑)
きっとうまくいくんだろうなと。
ただ、どういう紆余曲折を経て、収まるところに収まるのかが気にはなってましたが。

まひろに関して言えば、やっぱり家族とのことはちょっと気になってました。
あれだけのトラウマを残してるわけだし、何もないてことはないだろうと思ってましたが、さらっとですが書かれてて、安心しました。
家族との問題は、いくら恋人が出来ても、それですべてが解決ってことはさすがにないですから。
上芝の存在があろうとも、やっぱり当事者同士でしか解決できないことですよね。
まだ100%解決には程遠いんですけど、でも最初の一歩は完全にクリアしてますよね。
それもこれも、上芝のおかげなんでしょうね♪

そして、上巻を読んだ時、私が秘かに注目してた二人!
森尾と滝村♪
やった!きたよきた!
森尾みたいなオクテで純情系の眼鏡は受けて欲しいなあ・・・。
そして、滝村みたいな百戦錬磨な奴には、べたべたに相手を甘やかして欲しいです!
ということで、この二人で是非ともお願いします〜。
posted by 棗 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>砂原糖子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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