2006年01月25日

スノーファンタジア:うえだ真由


<あらすじ>
親友の陽史にずっと片思い中の里央。
けれど陽史には、黎子という恋人がいた。
その黎子が海外留学に行くことになり、その見送りに出かけた里央と陽史。その帰り道、陽史が運転をする車が事故を起こしてしまう。
その事故がもとで陽史は、記憶を失ってしまった。
里央のことも、黎子のことも。
そんな自分に献身的につくしてくれる里央の姿に、恋人だと勘違いをしてしまう陽史。
その間違いを否定することも、本当のことも言えないまま、里央は陽史とキスを交わしてしまう・・・。
大学生×大学生モノ。


ええと、いろいろあった(笑)うえだ真由さんの「スノーファンタジア」です。
今回が初読みだったんですけど、初球からやられました・・・。
これでストライクじゃなかったら、なにでストライクなんですか?!ってくらい、ツボでした。
「ベタネタ」上等(笑)
いいんです、そこに萌えさえあれば。








もしも、ずっと恋い焦がれてたいた恋の相手が記憶を失ってしまったとして。
自分のことも忘れてしまったけれど、恋人の存在までも忘れてしまったら。
しかも、自分を恋人だったと思い込んでいたら。
本当のことなんて言えない。
あなたの恋人は自分じゃない、だなんて。
その人のことを、とても大切にしてたことも知っていた。
だからこそ、どうすることが正しいのかなんて、わかりきってる。
でも、そこで里央が選んだのは、真実じゃなく、自分の気持ち。
黎子が帰ってくるまでの間だけでいい。
いつか真実が明らかになったとき、嫌われることになるとしても。
恋人として陽史にそばにいたい。
それがどんなに短い間であっても。
叶うわけないと思っていた片思いが、こんなかたちで実を結ぶのだとしたら、それを選ばないなんてことできない、きっと。
そして手に入れた、恋人というポジション。
なのに、キスを交わし、そばにいて、身体を重ね、恋人らしいことをすればするほど、里央は罪悪感と後悔でいっぱいになってしまう。
好きだから、偽りたくない。
でも、本当のことを話して、陽史のこと失いたくはない。
矛盾していても、その二つの気持ちに嘘はない。
そこへ黎子の帰国の連絡が入る。
もう、迷ってはいられない状況となり、里央はひとつの決心を固め、陽史と軽井沢へと出かける。
たった三日。
最後に与えられたわずかな時間だから、黎子のことを考えずに、陽史と一緒に過ごすことを楽しむ里央。
思い出を作るって、こんなにも切ないことだったのかなと思って、結構泣きそうになった。
一番のお気に入りのシーンでもあったけれども。

ところでタイトルの「スノーファンタジア」。
雪のシーンが特別多いわけでもないけれど、これほど作品にぴったりくるタイトルはないなと・・・。
刹那的で幻想的な雰囲気が、すごくハマってて、たくさんあるうえださんの著作からこれを最初に選んだのは、実はこのタイトルが好きだったから。
こういう直接的過ぎない、きれいなタイトルいいですね・・・。

それにしても、「冬のソ●タ」を思い出したのは私だけじゃないはず(笑)
・・・ちなみに私は、チェリン派。





この記事へのコメント
こんばんは〜、棗さん!

「ストライクゾーン近いぞ同盟」的に素晴らしい作品でしたね(うっとり)

>「ベタネタ」上等(笑)
いいんです、そこに萌えさえあれば。

笑った〜!ホントに「萌え」というのは、心理面のどんなメカニズムから生まれるんでしょうねぇ。不思議です。

棗さん、密かにうえだ真由さん祭りをされているようですが、他にオススメはありますか?私の「乙女」な部分がうえださんを求めているのです…!

いそいそとTBいただきましたですよv

Posted by suzuya at 2006年01月26日 17:58
「乙女組」のsuzuyaさん、いらっしゃいませこんばんは♪
どうにか私は一輝兄さん(古っ)のごとく、復活しました(笑)
しかし、二度とあのような間抜けな失敗は、しないぞと心に誓いました・・・。

>「萌え」というのは、心理面のどんなメカニズムから生まれるんでしょうねぇ。
心理学とかで、研究されてないんでしょうか(笑)
・・・萌えとは、本当になんなんでしょう。
不思議です。

>密かにうえだ真由さん祭りをされているようですが
えへ、バレちゃいました?(笑)
実は現在も三冊、注文中だったりします・・・。
今のところ、読んだのは「スイートルームでくちづけを」「水槽の中、熱帯魚は恋をする」の二冊だけなんですが、どちらもなかなかよいですよ〜。
ただ私はうえださんの書かれる学生さん(笑)が好きなので、どちらかといえば、「水槽の中、熱帯魚は恋をする」を押します!
でも切なさの度合いから言うと、「スイートルームでくちづけを」なんですよ・・・。
あああ、オススメだなんて難しい質問です〜(笑)

こちらこそTBありがとうございました。
またしてもsuzuyaさんの感想がきっかけとなった本だったりします(笑)
・・・本当にお世話になってます!!
Posted by 棗 at 2006年01月26日 22:17
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Tracked: 2006-01-26 17:40