2009年07月02日

愛のカレー:海野幸



<あらすじ>
……私の手で蕩ける君が見たいんだ
啓太の元に空腹で倒れこんできた謎の男・須藤。
いくら食べても満腹にならないという須藤はその後もしばしばやってくるが…。

夕飯のカレーを作る大学院生の啓太のもとに突然、得体の知れない男が倒れ込んできた。十人前のカレーを平らげてもなお腹を鳴らす彼は、大手弁当会社社長の須藤遼一。食べても食べても満腹にならない奇病の須藤は、その後も行き倒れ寸前で食料を所望しに訪れる。空腹時は理性を忘れた食欲魔人のくせに、時折みせる須藤の大人の色気に翻弄され、いつしか惹かれ始める啓太だったが――須藤さんが来てくれるのは、食事のためだけ? それとも…?
しかし啓太の想いをよそに、ある日を境に須藤はパッタリ来なくなってしまい……。
社長×大学院生モノ。



カレーも失敗する私には、辛い〜っていうか痛い話(笑)
そんな食育BL。


2009年のBL本で、気になるタイトル部門で一二を争うインパクトでした、個人的に。
そんな「愛のカレー」。
どんなトンチキかと思いきや、実は深いお話でしたね・・・。
BLというよりは、愛のお話(笑)
まさに「愛のカレー」でしたね。

『愛のカレー』『真夜中の誕生会』
須藤×敬太(社長×大学院生)
あらすじにもある、十人前のカレーを平らげても空腹を訴える男と、ご飯作りが好きな学生さんのお話なんですが。
こちらは、”食事を食べること”のあれこれのお話。
私は、わりと誰かと一緒にご飯を食べることが普通なので、須藤の経験した食事というのがどういうものなのか、想像しかできなくて、実感はともなわないんですよね。
今さらながら、それはとても贅沢なことなんだなと、思いました。
埋まらない何かを埋めるべく、とにかく食べていた須藤。
それでも空腹な自分が埋まらなかったのは、”おなかが空いてる”からじゃなくて、足りないものがあったんですよね。
しかも、今となっては欲しくても欲しいなんていえないもの。
手に入れられないからこそ、欲しいと思ってしまうのだけど、でもそれ以前に、大概の人であればごく普通に持っているものだったりするんですよね。
特別、お願いするようなものでもないんですよね、きっと・・・。
その埋まらない何かがわからない須藤と、埋まらない何かをあっさり見破ってしまう敬太。
そこは人生経験ではなく、育ってきた環境が大きく関わってるけど、私自身、何の疑問もなく当たり前だと思ってたことが、当たり前ではないこともあるんですね。
・・・またBLで学んでるよ私(笑)

『純情オムライス』
秋山×忍(大学院生×社長秘書)・・・多分(笑)
こちらは、”食事を作ること”のお話。
み、耳が痛い・・・(笑)
どうせ、私のご飯作る姿勢は間違ってるよ!悪かったな、秋山!
忍が社長の須藤のために作っていた料理、あれは社長の為の料理ですよね。
決して、自分のためだけに作ってる料理だとは思いませんよ。
須藤が満たされなかったのは、料理に対する姿勢うんぬんではなく、食べることに対してのモノでしたからね。
社長がたべるものだからって、贅を凝らした食材使うのは、相手のことを考えてですからね。
・・・しかし、秋山。
『真夜中の誕生会』読んでるときに「あ〜、次はこの二人か〜?」と予想してただけに、思惑通りで、ちょっとラッキーだったんだけど・・・。
なんていうか、食べることにどん欲だし、遠慮がないですよね。
絶対にまずいとは言わないし、残さない。
食べさせてもらってるから、それは当たり前なんだけど、でも、最初に忍にちょっとたきつけるようなこと言ってたのがなあ。
それが、料理作らせたいがためだけに言ってるように思えて、なんだかね。
結局、その忍の料理にころっと行ったから、許すよ(笑)
しかし、秋山がこの先も、いろんな人の食事を食べたいと言いつつ求め歩いたら、どうなんだろう?
忍としては、自分の存在意義がご飯作るだけってわけじゃないってわかって嬉しいのか、それとも他の人の作ったもの食べるなーってジェラシーなのか。
だれにでも美味しいっていってもらえる料理が理想だけど、特別な人の料理はまさに特別なんだけどなー。

それにしても、ことごとく胃袋満たされて陥落してる攻め様(笑)
カレーでダメ出しされるような私ができる技ではないね・・・。
・・・というか、カレー以外でもあれとかこれとかでも、美味しくないって平気で言われるもんね!(自慢することではない…)
あーもーへこむ〜。
ということで、私は人様が作った料理を褒めるのは、上手(笑)
っていうか、誰かが作ってくれた料理はマジでおいしいよ!
あ〜どっか、料理のうまい、眼鏡男子いないかな〜、ヨメに欲しいよ〜。
とか言ってる私は、胃袋で男を陥落することはなくても、絶望させることはできます。
posted by 棗 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>海野幸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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