2009年06月28日

BLCD「愛しいこと」


愛しいこと

愛しいこと

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インターコミュニケーションズ
  • 発売日: 2009/05/25
  • メディア: CD




<キャスト>
松岡洋介:鈴木達央、寛末基文:杉田智和、他

<内容>
松岡の事が気になる感情が、恋なのか友情なのかを確かめたいー。
そう感じた 寛末は松岡と会うようになる。できる男の松岡を卑屈に感じながらも、二人で 過ごす時間に心地よさも覚える寛末。そんな時、二人の関係を大きく変える人 事異動があり…。


たっつん!たっつん!



「美しいこと」の続編、松岡視点の前作から変わって、今回は寛末視点。
寛末の、狡さや卑屈さや、そして葛藤がぎっしり。
でも、それ以上に、やっぱりそんな寛末に何度となく振り回され、その度に傷つく松岡の姿が、寛末視点で見ていても、痛々しいよ。
寛末という男は、本当にどうしようもなく腹が立ちます。
松岡が自分に好意を持っているということを知っていながら、自分の気持ちに折り合いがつくまで待って欲しいと、言ってしまってて。
松岡にしてみれば、生殺し状態。
でも、松岡すごく嬉しそうなんですよね、寛末と一緒にいる時。
誕生日だったり、温泉旅行だったり、そんなイベント事に喜びを隠さない松岡@たっつんが、本当に愛しいよ!
めっちゃかわいいの・・・。
ホントに、寛末のこと好きなんだよね。
わずかな希望信じて、待つことを選んで、辛くないわけないんだけどね・・・。
そんな松岡を冷静に見つつも、恋人じゃなくて友人というポジションをキープできたらいいのになあ・・・とぼんやり考えてる寛末@杉田さん。
いつものはじけきったおバカキャラじゃなくて、ヘタレてて、狡くって、自己中心的で、どーしようもなくちっさい男が、びっくりするくらいハマってた。
ハマってたからこそ、だれかコイツを、張り倒してくれと真剣に思った。
心底腹が立つ、でもなんか寛末の考えることって、そうかもしれないと思わせるものがあるんだよね。
BLって、割と簡単に同性というハードル飛び越えちゃうんですけど、一般的に考えたら、やっぱりものすごく難しいと思うんですよ。
自分の性癖がそうでないかぎり。
逆に、そんなハードルを易々と飛び越えてしまった松岡が、すごいのかもしれないですよね。
寛末が、ああやって踏ん切りがつかないのもわからなくはない、わからなくはないけど、だったらあんな中途半端な状態を続けちゃいけない・・・。

二人の関係が一変するのが、寛末のリストラなんですが、寛末は再就職も決まらず、松岡に再就職先を紹介されて、実家に逃げ出しちゃうんですよね。
寛末は、なんていうか卑屈な男で、自分とは違って着実に昇進し、まわりの人望も篤い松岡に嫉妬するんですよね。
そして、松岡から仕事紹介されることが許せないんですよ。
・・・わかるよ、その気持ち。
同じ男として、どーしてもプライドが許さないのも、わかる、でもだからって、松岡を傷つつけていい理由にはならないし、逃げた時点で負けてるんだよ。
寛末は、自分と比較して松岡をすごいと思ってるみたいだけど、その松岡が好きだと言ってるのは、ほかでもないあんたなんだから、寛末!
自分のことしか考えられない寛末には、わかんないんだろうね、そんなあたりまえのことすら。

その後、会うことも連絡をとることもなかった二人だけど、同僚の結婚式で再会することに。
久しぶりに顔を合わせるものの、松岡は寛末に冷たい。
この時のたっつんの冷めたボイスと、杉田さんのうろたえぎみの声の対比がいいな・・・。
そこだけ、今までのパターンひっくり返してるみたいで。
追いかける立場が、入れ替わったよね。
あたりまえなんだけど、それがみとめられない寛末は、結構しつこい。
この、別れた相手がまだ自分を好きだという幻想を、どうして男は抱くのか・・・。
理解に苦しむんだけど、さも当然のように思ってますよね、寛末も。
どれだけのことをして、なんと言って別れたか、それを覚えていれば、寛末に松岡との再会を心待ちにする権利はありません。
だけど、自分の中にある、松岡が気になる、という感情のまま動いてる寛末にそんなこと思い返す余裕なんてない。
ただ今ソコにある気持ちだけで、松岡にぶつかってる。
だから、松岡も、無視できない。
好きな人だしね。
どんなにダメな人でも、自分でもなんでこんなやつってわかってても、結局手を差し伸べてしまうんですよ、松岡って。
でも、結局どうどうめぐりの会話なんですよね、寛末は、松岡のことは恋愛感情という意味で好きなのかどうなのかはっきりしない、あいまいなまま、松岡を縛る。
このあいまいさ、寛末の葛藤の深さだと思えば、わからなくはないけど、でも松岡の「三回も同じ奴に振られるなんて絶対にイヤだ」というセリフが物語ってる。
期待して、裏切られて、もう一度信じて、でもダメで。
松岡も、もう疲れてるよね、でも、それを三回目までくり返したっていうのは、やっぱり好きになってしまったからだとしかいいようがない。
じゃあ、今は、松岡気持ちはどこに向かってるのかってことで、ようやく寛末が気付くんですよ、やっぱりこの人はまだ自分を好きでいてくれるって。
再会してからの、小さな出来事一つ一つ思い返して、そこに松岡の気持ち見つけて、じゃあ自分はどうするのかってとこまできて、やっと動けるんですよ。
寛末って、恋愛で自分自身を成長させる、とても厄介なタイプな人で、言動の一つ一つに悪気はないんだろうけど、それが最後の最後まで出てくるんですよ。
相手を傷つけることで、ダメなことを学んでるような・・・。
その分、松岡がすごく苦しい思いすることも多いような気もします。
松岡は寛末を信じ切れない、寛末は不用意な言動で松岡を泣かす。
でも、そのまんまじゃないだろうなという気もします。
新幹線から松岡が送ったメール。
あんな感情の溢れたメールは、きっとないよね。
それをもらった寛末の心に浮かんだ気持ちは、信じてあげたい。

ああもう、たっつんには最初から最後まで泣かされたわ・・・。
やんちゃな学生さん役もいいけど、こういう繊細な役もすごくハマるよ!
・・・しばらくたっつん祭りしてしまいそうだ。

ブックレットにあったSS「時計」。
寛末、あんたもやれば出来るコだったね。
甘くてラブい感じで、私は満足したよ・・・。
松岡が泣くところはもう見たくないんだけど、そういうのだったらいいかな。
posted by 棗 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BLCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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