2009年06月02日

交渉人は振り返る:榎田尤利


榎田 尤利
Amazonランキング:16位
Amazonおすすめ度:



<あらすじ>
『あんたの過去なんてどうでもいい・・・現在だって、どうでもいいくらいだ』
元検事で元弁護士、そして優秀な頭脳と口八丁を駆使する美貌の男、芽吹章。
弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、『芽吹ネゴオフィス』を経営している。
そんな芽吹が泣く子も黙ると評判のヤクザ、兵頭寿悦と深い関係になり、この頃ではお互いの存在になれつつあった。
だが、考え方も違えば生き方もまるきり違う、おまけにヤクザなんて大嫌いだ、それなのに寝ている・・・・
という事実に戸惑いがあるのも事実だった。
そんなとき、芽吹はかつて関わっていたある青年と再会して・・・・!?
ヤ○ザ×ネゴシエーターモノ。


★大ヒット作:交渉人シリーズ第3弾登場!!

シリーズ第1弾:「交渉人は黙らない」感想はコチラ
シリーズ第2弾:「交渉人は疑わない」感想はコチラ


芽吹と兵頭って、フツーにえっちする関係になったんだねえ・・・(しみじみ)

今回は、シリアス > コメディなバランスで、前作のテンション想像して読みはじめたら、すごく裏切られた。
確かに、芽吹はい〜感じにオッサンぶりを発揮してるんだよね、風俗のサービス内容に思いをはせたり、さっぶいオヤジギャグとばしたり、あいかわらず(若くてかわいい女の子の)ぷりぷりのお尻にときめいたり。
そういうところは、やっぱり笑わせてくれるんだけど、今回はいつも以上にノリが違う・・・。
最初に兵頭も言ってるけど、芽吹は過去と現在のギャップがすごくある。
兵頭と出会った頃の高校生だった芽吹と、交渉人をしてる芽吹は違ってる。
確かに学生と大人っていうのもあるから、変化はわかる。
でも、今のあの、傍から見ればただのおもしろいオジサンなのは、過去の何かを隠すための演技だったのかな。
目に見えてるものが、本当ではないんだろうね。
まだ兵頭も知らない、芽吹の顔っていうのがあるんだろうけど、それを見るのが怖いような、知りたいような。
複雑な感じ。
ただ、今、こうやって交渉人として、弱いもののためになにかしようと必死な芽吹の姿に嘘はないと思う。

前作で、芽吹は何の迷いもなく、疑惑の主を「信じる」と言い切ったんですよね。
それを、すごいなと、純粋に思いました。
他人を、それをあそこまで怪しい人物を信じるなんて言えない。
あの、強さはどこからくるんだろうと思ってた。
でも芽吹の「信じる」って、「信じたい」ってことだったんだ。
「信じたい」って、結局は「信じてない」なんだもんね。
ああやって、自分に言い聞かせるみたいに「信じる」って言葉くり返して、一体何を信じようとしてるんだろう。
その行為が、なにかを必死に守ろうとしか思えなくて、その何かが気になる。
それって自分自身?それともなにか別のもの?
案外ロマンチストでストレートな愛の言葉を伝えてくれる兵頭にかかれば、過去も現在すらどうだっていいものになってしまうんだけど、その兵頭にすらどうすることもできないのかな。
ただ、思いの他、芽吹の中で兵頭の存在は大きくなってるのは確か。
兵頭のそばでなら眠れるって、最高に相手のこと信用してないと言えない言葉だと思うんだけどね・・・。

8月に出る「交渉人は疑わない」のドラマCDも非常に楽しみです♪
そういえば、七五三野の声優さんは、どなたになるんでしょうね〜。
それも気になるところですね。
posted by 棗 at 03:00| Comment(4) | TrackBack(2) | BL(小説)>榎田尤利 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは!棗さん。
実は、今回の話はもしかしたら棗さんは苦手かもしれない…って、ちょっと不安だったのです。
でも、大丈夫だったよね?

あくまで私的カテゴリーなんですが、今回はホントーに久々の魚住君系の榎田さんだったので、だから私は大満足だったのですが、逆に棗さんは辛いかもしれない…と思っていたのですよ。
とはいえ、魚住君シリーズは割と菅野彰さん系の榎田作品に見えるので、菅野彰さんが大好きな棗さんが榎田さんが苦手だったというお話が、やっぱり今でも私の中で上手く結びつかないんですよね(笑)。
文章は、どちらかというと菅野さんの方が読みづらいしなあ…私の文学的素養の無ささ加減が原因かもですが。
それにしても、今回の棗さんの感想は私よりも冷静に動向を受け止めて、落ち着いてますよねー。
いつもとちょっと違うテンションの棗さんに、トキメキを感じました(笑)。

そんな訳で、私のは偏りすぎなエントリーなんですがTB頂きました。
ではでは!
Posted by tatsuki at 2009年06月04日 20:12
tatsukiさん、こんばんは♪

大丈夫でした〜。
楽しく、そして痛々しく、読みましたよ。
…ひょっとして、今の私なら魚住くんシリーズ読めるかも?
もう今となっては、あの時なにがどうダメだったのか、わかんないんですけど。

>いつもとちょっと違うテンション

tatsukiさんが、「かわいいもの好き♪」と言われて激しく狼狽するように、私はコレをtatsukiさんにつっこまれるたびに、すごく恥ずかしい…なぜか(笑)
ときどき、自分の中の違うスイッチ入っちゃうんですよ〜。
作者サマの思惑を全く無視して、自分の想像OR妄想が暴走してしまうことがあって。
今回、読んでてるときには、そこまで考えもしなかったけど、あとで妙に、「あれって…」と思うことがぼろぼろと。
うーん、自分でもわけわかんないです。
でも、私、芽吹のことしか書いてないですよね、毎回(笑)
こちらこそ、偏り過ぎてますが、コメント&TBありがとうございました!

Posted by 棗 at 2009年06月04日 22:16
棗さん、お久しぶりです。
いつも楽しく、PCから、携帯から読ませていただいてます!

>芽吹と兵頭って、フツーにえっちする関係になったんだねえ・・・(しみじみ)

この1行に、思わず吹いてしまった私ですが、
いや〜ほんとそうですよねー。

確かもっと抵抗してましたよね?
まあ抵抗しつつもしっかりやってましたけど(笑)

棗さんの感想、
「自分に言い聞かせるみたいに「信じる」って言葉くり返して、一体何を信じようとしてるんだろう。
その行為が、なにかを必死に守ろうとしか思えなくて、その何かが気になる。」というところに、
う〜ん、と唸らされました!
そうかっ!!守ろうとしてるんだ。必死に。
「信じる」「信じない」という行為にばかり目がいって、
気が付かなかったです・・・。
きっと次回作くらいで、何を守ろうとしてるのか、
わかるのかもしれませんね。

私のは、かなりトンチンカンな感想ですが、
TBいただきますね。
Posted by あると at 2009年06月05日 17:26
あるとさん、こんばんは♪
私もいつものぞかせてもらってますよ〜。

最初の感想がアレって、どうなんでしょう…。
完全に間違ってますね、私。
でも、最初の頃の芽吹って、必死に貞操守ってましたよね、初々しかったなあ(笑)

私の感想は、あてにならないですから!
勝手な妄想です、ハイ…。
今回の交渉人は、どうも妄想がとまらなくてヤバかったですよ。
次回以降の展開がホントに気になります。

こちらのほうが完全にあさってな感想かと思いますが、コメント&TBありがとうございました。
Posted by 棗 at 2009年06月05日 20:46
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