2006年01月08日

赤と黒の衝動:春原いずみ

赤と黒の衝動
赤と黒の衝動
posted with 簡単リンクくん at 2007. 1.28
春原 いずみ著
徳間書店 (2005.5)
ISBN : 4199003517
価格 : \570
通常1-3週間以内に発送します。


<あらすじ>
牡丹園の長男である野添智史は、高校時代に新品種「雪姫」を生み出した牡丹の天才。
今は、大学で牡丹の交配の研究をし、どこにもない深紅の牡丹をつくり出そうとしていた。
そんな時、同じ大学の齋木凌に気に入られ、なにかとちょっかいを出される。
その齋木は、華道松葉派の御曹司でありながら、新進気鋭の華道家で注目を集めていた。
不遜で自信に溢れ、そして花に対す並々ならぬ情熱を見せる齋木に、智史自身も影響を受け始めるのだった・・・。
新進華道家×農学部学生モノ。


今回が初読みの春原いずみさんです。
なんせ偏食なうえに頑ななほどの読まず嫌い(笑)そんな私がこの本を手に取ろうと思ったのには、タイトルと、夏乃あゆみさんのイラスト。
そして何よりも、牡丹の交配というものに非常に心惹かれました。
・・・っていうか、花って、エロスですよね(笑)


高校時代に、新種の牡丹の交配に成功した智史。
けれど、若過ぎるという家族の言葉から、自分の名前を出さないことに。
それからも、自宅の牡丹園を手伝いながら、姉が助教授をしている大学の農学部で牡丹の交配の研究をしている。
まだ見ぬ、深紅の牡丹を生み出すことだけを夢見て。
智史は、結局そうやって守られていた。
家族によって、手厚く。
そして、それを智史自身も、何の疑問も抱かずにそういうものだと受け入れ、ずっとこれまで生きてきた。
そこへ現れたのが、智史の牡丹を気に入ったと言っては、なにかとちょっかいを出してくる、凌。
華道の家元でもある実家と手を切ってでもやりたかった、新しいかたちの華道。
それを認めさせるために、テレビでも雑誌でも使えるものはなんでも使う。
例えそれが、自分をさらし者にするような真似であっても。
智史と凌、全く正反対を生きてきた二人。
深窓のお姫様を迎えにきたのは、白馬に乗った王子様じゃなく、もっと一緒に未来を切り開いていけるような同士。
守られること以外の道を知った、智史が生み出す新しい牡丹は、きっと今度こそ美しい深紅の花を咲かせるんだろうな・・・。

それにしても、はじめ家族が「雪姫」の製作者として智史の名前を出さないというエピソードを読んだ時、きっと智史はこの牡丹園の子どもじゃないんだ・・・、と真剣に思いました。
そして、その儲けはすべて家族の懐に滑り込んでいるに違いない!と。
・・・一体、何の読み過ぎなんでしょう、私は(笑)
そういう昼メロちっくな展開は一切なく、きちんとBLでした。
しかしながら、実はこの話、個人的にはえっちシーンがあんまり・・・(笑)




posted by 棗 at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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