2009年02月11日

その声が僕を動かす:洸



<あらすじ>
「俺と一緒に帰ってほしい」初対面に等しい相手、尾崎哲也にいきなりそんなことを言ったのには訳がある。氷室右京はある理由から、他人の未来の危機がわかるのだ。同じ大学の水泳部ホープ・尾崎が事故で再起不能になるかもしれないと知った右京はとにかく尾崎の傍で、彼を守ろうと考えるが、あまりの不器用なやり方に全く相手にされない。それでも必死に尾崎を守ろうとするうちに、一見意地悪で冷たく見える尾崎の分かりにくい優しさに触れ、彼に惹かれ始めるが…。
大学生×大学生モノ。


洸さんは、以前別の作品読んで合わないかな〜と思ってたんですが、今回この作品がドラマCDになるという噂を聞きつけ購入(笑)
不思議系のお話でしたが、楽しめました♪
だがしかし、この一冊だけ読むともやもやすることこの上なし・・・。





右京には秘密があって、ある方法で他人の未来しかも危機を予知することができるのだけど、その能力のおかげで人生は少し歪んだんじゃないかなと。
こんな能力が備わっていればまわりから感謝されたり、尊敬されたり、このテのお話だとそういう展開になってもおかしくないんだけど、実際は気味悪がられたり、ただの変人扱い。
しかも、実の親にまで、気持ち悪がられてる有り様。
それもこれも、未来予知が中途半端なせいではあるんですが・・・。
その中途半端さを補うために、彼は彼なりに全力をつくすのだけど、それがまた本人の意図しない方向にいってしまう。
そんな能力もあり、家族やまわりの人たちから面倒な存在だと思われ続けたのもあってか、ただでさえ人とのコミュニケーションがヘタだった右京はますます自分からまわりに接触を図ることもなく、ただいつもひとりでぽつんとしてるだけ。
そんな変わり者のレッテルを貼られてるところに、またある人の未来に危険が迫ってくる。
それが、水泳部のホープ・尾崎。
ただでさえひとに話しかけるのがヘタな上に、未来予知を信じてもらえないことはハナからわかってる状況で、でもその人の命はまもりたい・・・。
そんな状況で考え出したのが「一緒に帰ってほしい」です。
まあ、今までなんの接点もなかった人にそれをいきなり言ったら、ちょっとびびられるかな。
でも、まあ男同士だしねえ、友達になりたいってことで勘弁してやれよ。
と思ったんですが、この右京、不思議ちゃんなんだけど美人なので、あっという間に間違った憶測が飛び交うことに。
この尾崎も、右京と違って人付き合いのスキルは無駄に高いくせに、右京にだけは冷たい・・・。
かわいそうなくらい邪険にされてますよね。
そんな尾崎の命が心配だからって、泳げないのに水泳部にまで入部してしまう右京。
はたからみればやりすぎだってみえる右京の行動、でも彼はそういうやり方しかわかんないんですよね。
ただ一生懸命に、その人のそばにいて、いつ起こるともしれない”危機”に対応する。
効率悪いコトこの上なしなんだけど、不器用なりに右京は全力だから、変だ変だと思いつつもけなげだな〜って思えるんですけどね。
しかも、その一生懸命さは、ただ守りたいってだけじゃない、特別な感情が生まれてからますます磨きがかかってる気がしなくもないです。
命の守るものと守られるもの、ちょっと普通ない関係だよね。
そこに愛があってもおかしくないよね。
実際に命を救ったところで、相手に感謝されるどころが変人扱いされるか、全く気付いてもらえない、そんなパターンをくり返してた右京だけど、尾崎にだけは、その能力をきちんと理解してもらえたうえに、感謝されるんですよね。
でも、そんな命の恩人にたいして、それはないんじゃない?・・・って思いましたけどね。
尾崎って、ひでーよ!
でも、最近、同性っていうハードルをあっという間に乗り越えてしまうBLが多いから、逆にこういうのも新鮮かもね。
・・・でも、続き読むまでもやもやしたのは確かです。

ところで、この尾崎を平川さんがということなんですが、ちょっと意外な感じです。
だから逆に興味をそそられるかも・・・。




ラベル:小説 BL
posted by 棗 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>イロイロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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