2008年11月24日

ドロップアウト 甘い爪痕:佐々木禎子



<あらすじ>
白衣の堕天使―無資格医師、能瀬修哉。彼の診療所には、理由ありの患者たちが集ってくる。ある日、劉華勝がやってきた。相変わらず、野獣のような危険な匂いを放って。五年ぶりの突然の訪いだ。華勝はかつて、修哉を追いつめたのだ。逃げなければならないほどの、激しさで。再び見つめ合うふたりは、ただ堕ちてゆくだけなのか…。禁断のアウトローラブ、ここに妖しく開花。
香港マフィア×無資格医モノ。

積読山脈からの発掘じゃありません、既読箱からのサルベージ(笑)を再読です。
ロマン派腐女子御用達だと信じてる、佐々木禎子さん。
・・・でも、この作品に関しては、感想がビミョウ。
キライじゃないけど、両手をあげて大好きとも言えない。
だって、外野連中にイラってくるんだもん!




能瀬がその後の人生が大きく変わってしまうような恋をして、五年。
何も知らずにいれば、いまごろは上流階級な生活をそのまま続けられていたのかもしれないけれど、それがワケありの患者ばかり集まる診療所の無資格医に収まっている。
それくらい、強烈な出会いをしてしまったのが、アンディこと、華勝。
香港マフィアである素性を隠して能瀬に近づき、能瀬自身知らなかった隠された本性を暴いた張本人であり、能瀬にとってはいろんな意味で忘れられない人。
だから、五年経った今、再会したことに、動揺もしてしまう。
この華勝という男は、だれが何と言おうと、オレサマ(笑)
お前は俺に惚れてるんだろ的なセリフが何回出でてきたことか。
でも、それがまたはまるんだよね、この人・・・。
なんていうか、雄フェロモン全開なんだもん、華勝って。
この華勝自身は、そんなに変わってないのかもしれないけど、能瀬はこの五年で随分変わってしまってて。
生活自体もそうなんだけど、五年前には隠されてた本質みたいなのが、今は溢れてる感じ。
あの頃に比べて、金銭的には多分随分おちるんだろうけど、家族というしがらみから解き放たれて自由にはなれたんじゃないかなと。
そのすべてのきっかけが華勝との出会いと別れだったからこそ、憎くて愛おしいみたいな、複雑な感情なのかな。
だまされたり、酷い別れだったり、華勝に対して怒りがないわけじゃないけど、それがあるからこそ今の自分があることもわかってる。
それをわかったうえで、華勝は能瀬を振り回すことを楽しんでるフシがある(笑)
大体、この仕組まれた再会は、「子供かっ!」って言いたかった。
会いに行くのに、わざわざ自分で自分の腕を切るなーっ。
・・・こういうところが、華勝が華勝であり所以かなとも思うけど。
まあ、そんな華勝に、もう一回身も心も掴まってしまうんですけどね、能瀬は。

この二人の関係に対して、第三者が暗躍し過ぎなんですよ。
すべての事件がその人の思惑通りで、この二人がそれに巻き込まれてるって構図が、なんか私の中で納得いかない・・・。
多分、これが一番のネックなんですよね、私にとって。
二人の愛が試されてるその出来事が、すべて誰かのおぜん立てで、しかもその人の利益のためって・・・ねえ。
まだ一巻は我慢できたほうなんだけど、最終巻読んだ時は、本気でメッシュとクロにむかついた。
っていうか、クロなんて、シロに食われてしまえばよかったんだ、ちくしょーな気分だった。(本気でシロ×クロを期待してた)
でも、多分悪意の第三者の存在がなかったら、そう簡単にこの二人は収まるところに収まれなかったというのも、なんとなくわからなくもないんだけどね・・・。

そいえば、12月末にWHからでる「ブレイクアウト」って、実相寺紫子さんがイラストだからひょっとして続編かスピンオフかな〜と思ってたら、華勝の弟・華炎のお話のようですね。
・・・シロ×クロじゃないのかー(泣)
残念だ。

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