2008年11月22日

つまさきにくちづけを:橘紅緒


橘 紅緒
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<あらすじ>
「躰にハマってんのは俺じゃなくておまえだろ」
かつてスターダンサーだった秋穂律は、いまや新進振付家として活躍している。
ある日、彼が代表を務めるプリュームカンパニーの入団試験にひとりの青年が現れた。
律を睨みつける不遜な態度、そして卓越した才能。
彼、エースの踊りは律の理想そのものだった。
ダンサーには二度と恋をしない。
かつての経験からそう決めていた律だったが、エースには惹かれずにはいられない。
自分はエースに嫌われている、そうわかっていても。
ある夜をきっかけにふたりの関係は変化したはずだったのだが!?
ダンサー×振付家モノ。


確かこの本が出たとき、同じぐらいのタイミングで橘さんもう一冊本が出てて、そっちが思いの他私のツボにこなくて、この本長いこと積んでました・・・。
で、最近、全然本を買ってなくて(!)未読山の中から読んでたんですが、これはいいですね!
っていうか、私は多分、こういう橘さんの作品が好きです。
・・・しかし、あいかわらず出遅れ。




なんていうのかな、橘さんの本を読んだ時感じるこの温度差みたいなのが、すごく好きなんですよ。
低い体温みたいな感じで、ずーっと話は進んでいくのに、あるときぶわっと、熱が生まれるんですよね。
しかも、マイナスから沸点ぐらいの勢いで。
今回、ダンサー、しかもコンテンポラリー、というものを取り巻く人々の恋愛なのに、なんなんだろう、この体温の低さ・・・。
この不思議さ加減が、魅力ですけどね。
橘さんの作品って、読んでると「こいつら、絶対うまく行かない!」みたいな雰囲気感じることが多くて、なんか破滅に向かって進んでるような、終わりに向かって突き進んでるような、そんな不安定な気持ちにさせられるんですよね。
ものすごく、大きな障害があるわけでもないんですけどね。
・・・なぜか。
恋愛中に生まれる些細な不安が、強く出てくるからかな・・・。
今回の主人公、元ダンサーで、振付家の律。
この人、びっくりするほど、嫉妬深いというか、独占欲強いよね。
そういうとこ感じさせない雰囲気もってるのに、実際は・・・ってタイプ。
元彼との別れのくだりだったり、現在進行形の関係のエースのダンスのパートナーに対してみせる感情とか、そういうところが重い。
びっくりするぐらい重過ぎる・・・。
だから、結構主人公が苦手だったかも(笑)

ところで、このお話って、ダンスを通じて出会った二人が、恋に落ちるも、最初が最悪だっただけに誤解が誤解を招くものの、紆余曲折を経てうまく行く、年下攻めなお話なんですが。
こうやって書くと、なんてことない、ベタな展開に思えるけど、橘紅緒さんが書かれると、やっぱり味付けが一味も二味も違うって感じですよね。
雰囲気を読むって感じかな〜。
普段、キャラクターありきで読むので、橘作品を読むときは、ちょっと自分でも違う目線だなーって思います。
やっぱり、橘さん、好きだ!
posted by 棗 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>橘紅緒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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