2008年09月28日

うそつき:烏城あきら



<あらすじ>
あんまり泣かんように、早ぅに慰めに来たってな 輝ちゃん
トラック運転手の輝夫とSAの販売員の誠。忙しい輝夫に会えるのは週にほんの数時間。
それなのに誠はHがうまくできなくて…

夜逃げした両親に置き去りにされ、叔母に育てられた誠。高校を中退し、高速道路のサービスエリアで天津甘栗の
販売員として勤める彼に声をかけてきたのは、若干二十三歳で運送業を営む輝夫だった。
休憩時間のトラックキャビンでの短い逢瀬。輝夫はためらいなく誠を求め、誠は戸惑いながらそれに応えようとす
るが、ある出来事がきっかけで輝夫の態度がよそよそしくなって…。
サービスエリアの常連でバイク便を営む修平とその恋人・克美の物語「ひみつ」と、2カップルの書き下ろし後日談
「わがまま」を収録した三本立て!
トラック運転手×販売員モノ
バイク便屋×グラフィックデザイナーモノ


シャレードはホントに装幀キレイになったなあ・・・。
この作品の表紙の感じはすごく好き♪
しかし、カワイイとばかり思ってた桃月さんのイラストが、きちんとえろくてびっくりした。






この作品、攻めの二人が、運送関係の仕事についていて、日本全国あちこち飛びまわってるんですよね、トラック運転手の輝夫は誠をSAに、バイク便屋の修平は家に克美を、置いて。
置いていくのも辛いけど、置いて行かれるのも辛いよね。
しかも、この二人、健気だよね、待ってるよね・・・と思ってたんですが、やっぱり烏城さんの書く受けちゃんたちは、そんなカワイイだけの子ではなかった。
・・・襲い受、バンザイ(笑)

輝夫×誠。
23×17才。
なのにものすごーく、おっさんがコドモに手を出してる様にしか思えないのは、やはり輝夫がオッサン風味だからだろうか(笑)
やっぱり若くても社長さんという肩書き持ってしまうと、なんとなく立派になっちゃうんでしょうか・・・。
一方の誠も、その若さで学生ではなく、仕事持ち。
でも輝夫にくらべれば、まだまだ社会にもまれてる時間は短いですよね。
だからすごく子供っぽい。
当然といえば当然。
恋愛も不慣れだし、輝夫にいいように翻弄されちゃってるようにみえて、ちょっと可哀想だな〜って。
なんか、えっちがうまくいかなくて嫌われたかも、って思い悩んじゃうところなんか、なんとか言ってやれよ輝夫〜な感じでしたもん。
誠は、自分が寂しいと感じてることを気付かないフリが出来るくらい、自分自身に上手に嘘がつけてたのに、それもできなくなっちゃうくらい、輝夫に惚れちゃうんですよね。
会えるのは、本当にたまに。
しかも時間はちょっとだけ。
なのに、会話らしい会話もないまま、することだけしたらハイサヨウナラみたいな・・・。
それはちょっと、どーなの、輝夫!
とも思ったんだけど、誠もあんまり言わないんですよね、会いたいとか、寂しいとか。
必要な会話のたりてないカップルですよ、基本的に。
善意の第三者・・・のはずの修平の存在がなかったら、この二人はずーっとこのままだったのかな。
しかし、輝夫って、基本うっとおしい男ですよね(笑)
仕事柄ずっとそばにいられないからますます不安になっちゃうんでしょうけど。
誠に話かけるすべての人間が害虫だといわんばかりに、威嚇してるし。
つねにヤキモチ妬いてて。
それなら一番肝心なことはきちんというべきなんだろうけど、男は黙って、ってのが輝夫なりの男らしさのあかしなのかな。
それでうまくいかないのなら、なんの意味もないのに。
でも、誠は、いじましく待つ恋人から、突然押しかけ女房に(笑)
男らし過ぎるよ!
しかし、走行中の車の中、しかも高速というのは、危険過ぎるのでやめといたほうがイイですよね(笑)

修平×克美。
実はコチラのカップル、好みだったんですよ。
昔からの腐れ縁カップル♪
しかし、修平もたいがい、自分の言動に無自覚というか、悪いことしてる自覚がないからあんな風に言えちゃうんだろうけど。
待つ身の克美にしてみれば、ケンカうられてるよね(笑)
「ヨソの女に鼻の下伸ばしてんじゃねーよ」的な感じで。
修平的には、何の意味もない言葉だったんだけど、自分の知らない外の世界での出来事をあんな風に話されたら、いい気はしないもん。
しかも、かわいい子に出会ったなんてね。
でも、修平、ホントに他意はないんだよね、克美のこと妬かせたいとか全くナシ。
日常会話的なノリだったはずなのに、これが克美のジェラシーに火をつけちゃうよね(笑)
いじましく待つ恋人・克美だったけど、相手の顔見てやるといわんばかりに、修平をおっかけてしまう行動力に脱帽。
もともと、この二人、身体だけの関係という色合いが強かったんですよね。
くっついたり離れたりをずっとくりかえしてて。
一緒にくらして、関係持ったりするくせに、修平は女ができると出ていっちゃうし、克美も黙って身を引いて。
最初は、そんな修平の態度が納得いかなかったんですけど、修平も怖いんですよね、克美に「出て行け」って捨てられることが。
だから、そう言われる前に、自分から出ていって、でも長続きしなくって、克美のところに戻って・・・。
そんななさけないことばっかりしてたのかなって。
でも、克美は自分は元々ゲイだし、そうじゃない修平を引きづりこんだという負い目みたいなのがあって、行くのを止めることが出来なかったんですよね。
そんな修平を追いかけるという強さを手に入れた克美はもう最強(笑)

最後に、二組のカップルが顔を合わせるお話がありますよね。
そこで、修平が仕事の関係でこちらにくることもなくなるからって、挨拶にくるところがあるんですが、そういわれてみれば、SAで出会うって言うのも、なかなかすごい縁だなーって思いました。
袖触れ合うも多生の縁ですからね。
人との出会いは大事にしたいなーと、すごく思いましたよ。

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