2008年09月24日

honey:雪代鞠絵


雪代 鞠絵
Amazonランキング:189188位
Amazonおすすめ度:



<あらすじ>
両親を失い天涯孤独の身となった十四歳の雪村史緒は、エリート外科医で二十七歳の久保貴志に引き取られる。同居生活三年目のある夏の日、貴志との些細な諍いが原因で、史緒は階段から転倒―目を覚ますと、貴志に関する記憶を一切失い、別人格になっていた。負けん気が強く生意気だった史緒とは違い、無邪気で素直になったシオは、貴志に幼い恋心を抱く。ひたむきにセックスを求めるシオを相手にしない貴志だったが、シオを通して史緒の本質に気づき、惹かれ始める…。切なくもすれ違う二人のピュア・ロマンス。
外科医×高校生モノ。

いまBL界は記憶喪失モノのムーブメントが起こってる!
ビバ・記憶喪失モノ!
そんなわけで、読んだのにすっかり感想書くタイミングを逃してた、雪代さんの「honey」です。
・・・しかし、門地さんのイラストは、エロいなあ。




記憶喪失モノにもいろいろありまして、受が記憶を失うか、攻がそうかでもまず違いますよね。
あと、その失った記憶が戻るのか、戻らないのか。
そして、記憶をなくしたとき、そこに別人格が生まれるか否か・・・。
実は、この記憶喪失・別人格モノというのははじめて読んだのですが、こんなにも切ないものかと、涙しました。
史緒も、シオも、同じ人間なのにね。

気が強くて、言葉もきつくて、素直じゃなくて、いじっぱりで、到底17才の男の子だなんて思わせないほどの、しっかりさん。
そんな史緒と、保護者代わりの同居人・貴志は、まあそれなりにうまくやっていたはずが、ある日、些細なケンカが元で、史緒が階段から転落、足の怪我だけじゃなく、記憶まで失ってしまう。
記憶をなくした史緒は、まるで別人のよう。
素直に貴志に甘えてきて、どこまでも無邪気。
しかも、貴志の友人の冗談を真に受け、自分を貴志の恋人だと疑わなくて、夜には貴志の元を訪れる始末。
そんな史緒の変化に、戸惑いを隠せないのが、貴志。
”家事はなんでもこなして、手のかからない子供”のイメージが一変。
最初出会った瞬間から、生意気だったくそガキが、なりを潜めて、シオという別人格になってしまったのだから。
そんなシオに振り回され、はじめて史緒のことに目を向けることになる、貴志。
今まで、何も言わないでなんでも自分でやってしまって、貴志の手を煩わせることが全くなかっただけに、史緒の食物アレルギーのことや、実は料理がヘタだとか、そんなことすらなにも知らずに3年を過ごしたことを思い知ることに。
シオをみることで、史緒を知っていく、貴志。
その一方で、シオは、いずれ記憶が戻れば、自分は消えてしまうのだということを知り、「憶えていて」と、貴志に告げるんです。
ケーキ食べたこととか、身体重ねたこととか。
でも、シオとの別れは、想像以上に早くて。
史緒は当然シオを知らなくて、記憶のない間のことはなにも憶えてなんかない。
だけど、史緒とシオが抱えてた、貴志を好きだという感情は同じなんですよね。
ただそれが、上手く隠せるか、さらけ出せるかの違いで。
史緒とシオが同じ記憶を共有することはないのだけれど、でもどちらも雪村史緒という人格であることは間違いはず。
タイトルにもなった「honey」。
これが史緒のシーンで出てきたとき、ちょっと切なかったな・・・。
とはいえ、あの食べ方はいただけませんが・・・。
胸焼けしそうだ(辛党なんだもん)

posted by 棗 at 21:00| Comment(2) | TrackBack(0) | BL(小説)>雪代鞠絵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
雪代さんは好きな作家さんで・・・(黒猫チビの話とか・・今でも泣きます)欲しいなぁって狙ってた(苦笑)作品です。
探してこなくっちゃ♪
Posted by 瑠璃 at 2008年09月27日 17:02
瑠璃さん、こんばんは♪

雪代鞠絵さんは、私好みの切ないオトナ×コドモ作品があるので、気が抜けません(笑)
それがまた泣かせるんですよね。
honeyは、買ったはいいけど門地さんのイラストに腰が引けてなかなか読めなかったんですけど、読んだらすごくよかったです。
オススメですよ〜、って私も以前、この作品はお友達からお薦めしてもらったんですよ♪

修正しましたよ。
わたしもよく間違えるんですよね・・・。

コメントありがとうございました♪



Posted by 棗 at 2008年09月27日 22:35
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