2008年08月12日

心に消えないぬくもりを:杏野朝水



<あらすじ>
ウリをして生活する根岸知未は、幼いころ親に棄てられ、人を信用できず、すべてを諦めて生きていた。ある日、たまたま入ったカフェで会社を経営する陶山芳邦に話しかけられる。話の流れから、自分の元で働かないかと誘われた知未は、体が目的だと思い込み、金のためと誘いにのることにする。陶山のマンションで一緒に暮らしながら仕事を始めた知未だが、優しく真摯な態度を取り続ける陶山に次第に心を許し始め…。
社長×売春少年モノ

前から気になってた杏野朝水さんです。
イラストが金さんだし、あらすじが私好みのオトナ×コドモモノの超切ない話っぽくて、これは買いだと、何かの告げがありました(笑)
そしたら、ストライクど真ん中〜!
ようするに、べたべたな設定なんですよね、親に捨てられたコドモと、それを拾ってしまうオトナ。
切なすぎて、のたうちまわる〜。
・・・BLの神様、ありがとうございます〜(笑)





和未が、親に捨てられた経験から、誰も信じられない、信じたくないというスタンスでいるのは、当たり前なんですよね。
信じて、裏切られて、捨てられるのが、すごく怖い。
そんな和未に声をかけたのが、陶山。
ウリなんてことで日々生活していた和未に自分の会社で働かないかといいだし、あげくの果てに自分の家に住めばいいと言い出す。
そんな陶山も、街で声をかけてくる大人たちと同じだと思い、身体が目当てなのだと思っていたら、そうじゃないという。
身体目的以外で人に優しくされるなんて、はじめての経験に、和未はもう戸惑っちゃって、どうしていいやら。
ただ、与えられた会社の仕事だけは、まじめにこなす日々。
そんな中、とにかく陶山に、優しくされ甘やかされてしまい、かたくなだった和未の心のガードがゆるくなってしまうのも無理もないこと。
そこに、恋愛感情がうまれても無理もない状況です。
だからこそ、陶山に嫌われるのが、捨てられるのが、怖くてしょうがない。
陶山の思いなんて、はたからみればダダモレなんですけど、当の本人してみればただの同情以外の何ものでもないという思い込みがあるだけに、自分の気持ちが変わってしまったことで足元がぐらぐらになってしまうんですよね。
人の暖かさを知ってしまったばかりに、もう一人じゃ生きていけない。
そんな弱さなんて、普通だれだってもってる感情だと思うんだけど、和未にしてみればひとりでいることが当たり前で、誰かがそばにいることが普通じゃなかったんですよね。
そんな和未のまえに陶山の前妻が現れ、もうどうしようもなくなって、なにもかも投げ出して逃げ出してしまう。
そこら辺の切なさは、べただと思いつつ、泣きそうでした。

しかし、その後に、うまくいってからの二人の後日談があったんですが・・・。
陶山、あんた(笑)
ただでさえ、べたべたに和未を甘やかしたがる陶山の、溺愛っぷりが炸裂してました。
ちょっと間違うとストーカーになれそうです。
明子ねーちゃんか!とつっこみたくなる、物陰から和未を見つめる陶山の姿は、怖いを通り越してかわいそう(笑)
そのシーンの金さんのイラストは必見ではないかと・・・。
まあ、甘い話は大好きだからいいんですけどね〜♪
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posted by 棗 at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>杏野朝水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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