2008年07月15日

美男の達人:小林典雅



<あらすじ>
淑女の皆さん、ごきげんよう。美男塾塾頭の箭内です。美男塾―それはイケメン養成所もしくはモテない男救済機関。「すべての男性に素敵な恋を!」と、日々悩める子羊を導いているわけですが、このたび少し面白いことが起こりました。一見モテるはずの爽やかな好青年(郵便局勤務)が説明会を経て入塾したのですが、どうやらうちの講師に一目惚れしたらしく、しかもその相手があの猫かぶり!当塾の有用性が実証される瞬間です、ぜひその目でお確かめください。
郵便局員×美男塾講師モノ。

この本を本屋で見かけたら、ぜひ手に取ってあとがきを読んで下さい。
このブログは読まなくていいですから。

tatsukiさんに熱烈オススメをうけ、某チャットでも大絶賛の嵐だった、小林典雅さんの「美男の達人」。
皆さんものすごいオススメなんですけど、そのオススメの仕方が、奥歯にモノのはさまったような微妙な言い回しで(笑)
必ず最初にある一言がつくんですよね。
おかげで俄然興味がわいちゃって、早速読んだんですが、私はBLの概念が崩れたよ(笑)
「ドモ○ルンリンクルの無料お試しセットなんて七種類もあるんですよ?」(実際は伏せてません)のくだりを読んだ瞬間、もうだめ、この人好き!ってな感じで・・・。
どこのだれにもマネできない強烈な個性を感じましたよ。
なん今まで典雅さんの作品読まなかったんだ〜。
いままで(オフで)散々酷いこと言ってたけど、花丸文庫、こんな希有な才能の持ち主を消さずにいてくれてありがとう・・・。
こんな素晴らしい本を世に生み出してくれてありがとう・・・。
とにかく、しっとり切ない話や、めくるめくロマンスや、がっつりエロを楽しみたいなら、探せばいくらでもあります。
”小林典雅”という、唯一無二のジャンルはここにしかない。
フルコンプするわと心に決めた!でも、いまのところ、典雅さんの作品は、え?全三作?

女性がBLに夢中になるわけというのは、あれこれ言われてはいますけど、けっきょくのところ、これだという絶対的な理由は見つかってないと思うんですよ。
多分、人それぞれに理由もあるだろうし、数々の要因が重なって、というのもあるし。
もしかすると理由なんてものはないのかもしれないし。
・・・ホントは、これだけは言いたくなかったけどな、まあいいや(笑)
で、BLとジェンダーの問題って、私にとっては結局は切っても切り離せないなあと思ってます。
もちろんそれだけが理由だとは思ってないです、BLが好きだ!という気持ちに、エロいだとか面白いだとかたくさんあるの要因のうちのひとつが、ジェンダーの問題であることは、私にとってはやっぱり否定できないんです。
で、今回この作中にでてくる「美男塾」。
その講義の中で語られるモテ男に必要なあれこれですよね、外見から、立ち居振る舞い、そして女性に対する心のあり方。
その講義内容のいちいちに、多いに頷きたくなっちゃうんですよ。
結婚したら女は家事やってりゃいい、みたいな考えする男の人って、絶対いる!
そういうの見るたびに「金払って、ハウスキーパー雇いやがれ!」と真剣に怒りたくなっちゃう方なんです・・・。
男に都合のいい考え方しかできないから、お前らは結婚できないんだ!と、美男塾ではその辺ばっさり切ってくれますよね。
そりゃあ、何度でも。
理想の女性像しかり、専業主婦論しかり。
この辺読んでると、絶対に典雅さんって、女性だ・・・と思っちゃいました。
だって、私ははっきりって、気分がよかったですもん(笑)
本の中に出てきた、男性諸君の妄言・暴言に「コイツ、ばっかじゃねえの」は私もよく感じてます・・・ええ・・・。
まあ、店員さんが男性でもBL本平気で買ったり、チャット中にBLCDの実況中継したり、週末はアニメ三昧だったりする、ヲタクで腐女子な私が、自分のこと棚に上げて何を言うって感じですが。
それにしても美男塾に通う生徒が恋をするのは、男性講師。
しかも、塾で身に付けたスキルを総動員して落ちたのは、同じ美男塾の生徒(笑)
これって、どうなの?って話ですよね。
BLだから、男と男が恋愛するのは当然といえば当然なんですけど、この設定で恋をするのは違うだろ・・・みたいな。
なんていうか、小林典雅さんにはやられまくりましたよ。
そして、作者の思うツボにハマってるような気がする自分がかっちょわるい・・・。
・・・と、とりあえず、サ○ートの上下おそろいの下着買います(笑)
いや、私が結婚できないのは、もっと根本的な問題では・・・。
美人塾ではなく、白骨友の会にはいるしかないかも、ふふふふふ・・・。

ええと、肝心の萌えどころ?
乙女ワンコ×猫かぶり姫の、年下攻めモノのラブコメディだと思えば、萌えられなくもない・・・かもしれない。
私は、BLだということを、途中まですっかり忘れてたよ・・・。

posted by 棗 at 01:00| Comment(4) | TrackBack(2) | BL(小説)>小林典雅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
棗さん、こんばんは!

>”小林典雅”という、唯一無二のジャンルはここにしかない。

本当にその一言に尽きると思います。BLの概念を覆していますものね。時と場合によっては、BLがオマケのようにさえ感じてしまう事がありますが、全体を見渡すと、ちゃんとホモは存在していると言う…。この不思議な作風がたまりません。

因みに私も下着は上下を揃えていますが、お察しの通りに独身です。未だに嫁に行けそうな気配が無いので、作中に登場した「白骨友の会」は、心底身に染みましたよ。(苦笑)

ではでは、暑苦しい感想になりますが、折角の機会ですのでTBさせてくださいね!
Posted by ハスイ at 2008年07月15日 23:48
ハスイさん、こんにちは。

実は、あまりにあさってな感想になってしまったので、消そうかと思ってました・・・。
でも、小林典雅さんをアピールしたい!
という二つの感情で揺れ動いた、ここ数日(笑)
でも今は、私が見当違いなことはわかりきってるから、もういいか〜という気分です。

>時と場合によっては、BLがオマケのようにさえ感じてしまう事があります

ありますね、そういうこと!
なんでじゃあ舞台をBLにしたの?エロが書きたかっただけ?みたいなのが・・・。
この作品なんて、8〜9割は女にモテるためのモテ講座の内容なのに、一応恋愛フラグがたってはいるんですよね、あちこちで(笑)
やはりこのまま小林典雅さんという才能をこの世から消してはならない気がします!

「白骨友の会」は読んだ瞬間っていうか、しょっぱなから、とてもリアリティをもって私にのしかかってきましたよ・・・。
うわ、私の未来が見えた・・・。
おそらくハスイさんは私よりうんとお若い方だとお見受けしますが、まだまだ将来を憂うのは早いです〜!
私、本気で入塾したい!と思いましたよ(笑)
・・・30過ぎると、この手の話は心底キツイです(笑)

コチラこそあさってな感想に、コメント&TBありがとうございます。
Posted by 棗 at 2008年07月16日 18:24
こんばんは!棗さん。
私がダラダラウダウダとブログの更新をサボっている間に、棗さんが立て続けに更新してるしーっ(笑)。
もう、半ば押し付けるように「買え」と強要してしまった作品でしたが、棗さんにもお気に召して頂けたようでよかったー。
(いや、今回はちゃんと読んでいただけたら満足して頂ける自信はあったのですが…←○モホルンリンクルか?)

でも、棗さんの感想が真面目な感じだったのが意外でした。

>本の中に出てきた、男性諸君の妄言・暴言に「コイツ、ばっかじゃねえの」は私もよく感じてます・・・ええ・・・。

私もリアルでよく感じてますよー。
というか、私の場合は感じたことは直ぐ口か顔に出るので、相手側の方がストレス感じるらしいですが…。
私は、どちらかと言うとこういう「ばっかじゃねぇの」系の男に何故か唯々諾々と従って、彼がいない場所だと延々愚痴り始める女の子の方が、もっとイラっとしますけど(笑)。

ちなみに、私もBLとジェンダー意識は無関係じゃないと思っている一人です。
というか、10代の頃は少女漫画のロマンスだけである程度充足できたものが、20代越えた辺りから思春期モノは兎も角、その後のヤングレディース→レディース漫画に表象されるパートナーシップ像に耐えられないものがあって、コチラ側に来たという側面が強いので。
BL(やおい)を知って新たな楽しみを覚えたし、人生が楽になったと感じられる部分も少なくないです。

あらら。
つまんないコト語っちゃいました…。
楽田さんともどもTB頂きましたので、よろしくです。

ではでは!
Posted by tatsuki at 2008年07月16日 20:31
tatsukiさん、こんばんは♪
気分に非常にムラがある人なので、月の前半は元気に更新できるんですよ(笑)
なので、今は好調です♪
っていうか、この本読んだ後の自分のテンションは半端ないおかしかったです。
それぐらいおもしろい作品だったんですよー。
メイトで熱心に薦めていただいてよかった・・・。
そうでもなかったら、絶対に買ったりしなかった!これは言える。
・・・いいかげん読まず嫌いを何とかしないと。

>でも、棗さんの感想が真面目な感じだったのが意外でした。

ぎゃぼー。
それ言われるのが一番恥ずかしいですよ・・・。
自分でもわけわかんないくらい、真剣モードで感想したためてしまいました(笑)
でも、私この作品は、絶対にコメディだと思ってるんですよ!

>口か顔に出るので、相手側の方がストレス感じるらしいですが…。

私もです・・・。
職場で、自分の親世代の男性にくってかかって、周囲をドン引きさせた経験ありますから。
あれ以来、その手の話題では口をつぐむことに。
でも完全に眉間にシワがよってるらしいです(笑)

>私もBLとジェンダー意識は無関係じゃないと思っている一人です。

よかった、同じように思ってらっしゃる方がいると安心します〜。
私このネタになると、どうも暑苦しい(笑)
っていうか、DVであれだけもりあがれるのも、そのへんが原因ですよね、多分。
パートナーシップについては、昔から疑問に思ってたんですよ。
で、それが深層心理で働いて、こんなクサレ腐女子になってしまったのかな〜と思いはじめたのは、わりと最近なんですよね(笑)
どんだけものを考えてないんだ私・・・。

ああ、結局暑苦しくなっちゃいました・・・。
しかし、この作品を強力オススメいただいてありがとうございました。
小林典雅さん、絶対ハマる〜。

Posted by 棗 at 2008年07月16日 22:08
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