2008年06月14日

君のその手を離さない:和泉桂



※ネタバレ気味です・・・。

<あらすじ>
田舎の研究所に左遷され、独身寮に住むことになった清家珠希は、そこで出会った年下の青年・律に、何かと面倒を見てもらっていた。人懐っこい律をかえって疎ましく思いながら、珠希の中で彼の存在は大きくなっていく。やがて、自らのプライドの高さで律を傷つけてしまうのだが…。「珠希さんは甘いんだ。俺に狙われていることに気づかなかったでしょう?」目の前には珠希の知らない律の姿があった。
会社員×会社員モノ。



何度でも言おう「年下ワンコ攻めが好きだ」と!



その昔、私は年下ワンコ攻めが好きじゃないかも・・・と思ってたことがあって、それをちょっと思い出してみたりなんかして・・・。
律は最初に出会ったときから、珠希にものすごく懐いてるわけですよ。
珠希は、ちょっとした人嫌いの気があるから、律みたいなタイプははっきりいってうっとうしいわけですよね。
しかも、同じ会社の独身寮のお隣さんで、なんにもないようなどイナカ暮らし。
ヘタすれば、朝から晩まで顔合わせてるような生活ですよね。
珠希がそれで律を疎ましく思うってのは、ほんとによくわかるんですよ。
自分のペースは乱されるわ、テリトリーは冒されるわ、年上受けが「ほっといてくれ!」と思う気持ちについ共感しちゃって、はじめて読んだ某ワンコ攻めのシリーズで、「ああ、私にワンコ攻めはあわない」と思ったんですよね。
でも、今、ワンコ攻め大好物(笑)になった今、いろいろ考えてみました、あのときの敗因はなんだったのかと。
・・・わかりましたよ、攻め視点か受け視点かってことですね。
某シリーズとこの作品は、受け視点なわけで、「ワンコ、ウザイ」と感じてるのに、ついつい感情移入して読んでしまうためにそんな風に私も感じてしまったんですよね。
・・・で、私にとってターニングポイントになった作品は、当然アレなわけでして(笑)。
おもっきし、ワンコ攻め視点で話すすんですますよね。
そこだったのかー、と今更ながら目からウロコ(笑)
そんな、私自身の年下ワンコ攻めに関するどうでもいい考察なんかしてみました。
なんか、ちっとも本の感想ではない(笑)

しかし、この作品いい意味で裏切られましたよ。
びっくりです。
ただの、ワンコ攻めだと思うなかれ・・・。
腹が黒すぎて、衝撃でした。
律が、珠希を好きだと思う気持ちに嘘偽りはないのだろうけど、あんなに純粋に慕っていてくれたその裏に、あんな策士の顔が隠されてたなんて・・・。
珠希じゃなくても、言葉がありませんよ。
自分を手に入れるために張り巡らされた、罠にかかってしまったら、どうすればいいんだろう・・・。
確かに、人ってキレイな感情ばかりじゃないだろし、律だって普通の人間なんだから、そんな一面を持ってたって不思議じゃないけど、けどけど・・・。
衝撃でしたよ。衝撃過ぎて、読めなくなりそうでした。
腹黒ワンコなんて、ワンコじゃない〜って(笑)

でも、それをフォローすべく書き下ろしの『君のその手を離さない 』。
これがあったからこそ、この作品好きなんですよ♪
こちらは、律視点。
結局のところ、年下ワンコは、年上受けにいいように振り回されてしまうんですよ。
感情がからまわっちゃって♪
そういう余裕のなさが、年下ワンコの醍醐味よ!と、あらためて感じました。
いや、なにがよかったって、珠希を手に入れるために罠を張ったわけじゃないですか、律は。
でも珠希にそれを許されてしまってるんですよね。
水に流してもらったというか。
それをちょっと悔しく思ってたりするところなんて、イイですよね。
このお話は、ヤキモチ妬いたり、妬かれたりの、らぶらぶな感じでものすごくよかったですよ〜。
年下ワンコは、らぶらぶで甘々でないとね。
そうそう、この作品、忘れちゃいけないのは、イラスト!
高久尚子さん、今も昔もいい感じにエロくて好きだー。

posted by 棗 at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | BL(小説)>和泉桂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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